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婚活だからこそ誠実に、親しみを込めて自分と相手に向き合う。【3年間で83人に会った婚活体験記】 第8回


前回はマッチングの後、つまり「アポ」について紹介しました。
でも、容姿が良い、年収や社会的地位が高いなど、わかりやすい武器を備えている人なんて少数派…。実際は気に入った人となかなかマッチングできないことに悩んでいる人が多いようです。
そこで今回は、マッチング率が上がる、メッセージが盛り上がる「プロフィール」についてご紹介したいと思います。

【著者プロフィール】
■三森ゆか(みもりゆか)
30歳を過ぎてから勢いで婚活を始め、7つのアプリを駆使して男性に会いまくったアラサー末期の漂流系会社員。

プロフィール詐欺について

婚活アプリに登録すると、まずはプロフィールを埋めていくことになります。
このプロフィールに基づいて相手はあなたを、そして、あなたも相手を「アリかナシか」判断していくことになります。
もちろん登録者全員をチェックすることは不可能なので、年齢、年収、身長などでフィルターをかけて効率的に相手を探しますよね?
逆に、自分もプロフィールによって相手から弾かれる可能性があるわけです。

ひとりでも多くの人の目に触れたいけれど、身長や年収が低いなど、スペックにネガティブな要素がある場合の対策は2つ。
項目を未回答にするか、嘘を記載することです。

先に私の結論を言ってしまえば、プロフィールは正しく申告するべきです。

とはいっても、出会いのチャンスが減るのは惜しいと思うのが人情。スペックで切られてしまったら視界に入ることもできません。そこで、スペックを「盛る」人がでてくるわけなのです。

・身長170cm以上
・年収600万円以上
・大卒以上
・婚姻歴なし
・一人暮らし
・非喫煙者

上記は女性側がよく設定するフィルター例ですが…
「年収500万と600万で生活は大きく変わるの?」
「お願いしたら禁煙してくれるかも?」

と、足切りしてしまうには悩ましい条件もあると思います。

結婚相談所と異なり、アプリでは確かめる術がほぼないので、相手の自己申告を信じることになります。
そのため、いざ会ってみたらプロフィールとぜんぜん違うという「プロフィール詐欺」に遭遇することがあります。

どこまでが「盛る」で、どこからが「詐欺」なのか…。
明確な線引きはありませんが、やましい気持ちになるのであれば、盛るのも嘘も、やめたほうがいいでしょう。

具体的な盛り方と嘘


プロフィールでは重要項目ほど盛られがちです。また、自分のスペックが相対的に劣っていることがわかるほど、男女とも「盛り」が加速する傾向にあります。

具体的に言えば、男性は身長と年収を盛るケースが多く見られますし、女性は写真を盛ることが多いようです。また、親近感を持ってもらうためか、高年収・高身長の女性は逆サバを読むこともあります。

しかし…いくら上手に盛ったところで、実際に会い、ましてや交際するとなれば、それらは100%バレてしまいます
「盛り」をどこまで許せるかは人によって違いますが「嘘をついていた」という印象を払拭するのは困難です。

私も写真詐欺、スペック詐欺、いろいろと遭遇しました。
身長については、172cmぐらいまでのプロフであれば「160cm台かもな〜」という広い心で受け入れていましたが(笑)、ある時170cmと登録しているのに、160cmの私よりも身長が低い人がやってきたことがありました。

楽しく会話はできたものの、最後まで10cmもサバを読んでいたこと。それについての言及がなかったことが気になり、2回目はお断りしました。
身長が160cmであることよりも、誠実さが感じられなかったからです。

他にも婚活女性が遭遇した例として、
「今は400万円台だけど、転職したら600万は見込めるから…」
「埼玉に住んでいるけど、会社は東京だから都内在住で登録した」

など、黒に近いグレーな盛り方をした男性もいました。
自分が逆の立場だったらどう感じるかを考えてみてほしいと思います。

翻って、女性がプロフィールで嘘をつくのは、男性よりもクリティカルなポイントが多いようです。
たとえば「婚姻歴」や「子供の有無」などがそれです。

「会ってからバツイチだと告白された」
「デート後に、子供がいると告げられた」

そんな話を複数の男性から聞かされました。
(私も初対面の際に「婚姻歴や子供の有無」を確認されることがありました)

婚活をしているシングルマザーの知り合いには、
「子持ちだと条件で弾かれるし、情が湧いたら断りにくいと思うから、最初は言わない」といった人もいました。
しかし、婚活アプリを使う目的はあくまで交際、結婚です。真実がバレて相手が離れていったら元も子もありません。

相手探しのハードルはグッと上がるかもしれませんが、重要な問題こそ最初に共有しておくのが婚活成功の近道ではないでしょうか。

自己紹介欄で魅力UPする

それでも相対的に見劣りするプロフィールで勝負するのは厳しいものです。では、盛らずに魅力的に感じてもらうにはどうしたらいいのか?
そこで、自己紹介欄のブラッシュアップがおすすめです。

スペックで相手のフィルターから漏れても、自分から「いいね」をしたら自己紹介の内容までチェックしてもらえる可能性は上がり「補欠合格」できる場合があるからです。

自己紹介欄でもっともアピールすべきなのは、人間性やキャラクターです。
仕事について、趣味について。事実を書くだけでなく、相手が好ましく思ったり、共通点を見つけやすい内容を書くとマッチング後のやり取りがスムーズになります。
アプリに登録した理由や、好きなタイプについて書くのもいいでしょう。
万人に好かれる書き方をする必要はなく
「こんな人に会いたいな」
と伝わるプロフィールを目指してみてください。

「いいな」と思ったプロフィールを真似してみるのもおすすめです。
また、信頼できる友人に添削してもらうと、あなたの客観的な魅力を知ることもできます。

また、自己紹介欄では自分のウィークポイントをフォローすることができます。
たとえば、収入に不安がある男性なら、生活がきちんとできていることや将来の備えをアピールすると相手の不安は和らぎます
転職などキャリアアップについても具体的なプランを書けば、プラス効果が望めるでしょう。
ライバルに比べて見劣りする収入であっても、誠実さ、堅実さで挽回することは可能ですので、スペックを盛るよりも「あなたの考え方や人間性」を知ってもらうべきなのです。

もし「離婚歴がある場合」は、次の結婚ではどんな夫婦生活を送りたいかを書くのがオススメです。
失敗を活かして次はうまくやっていこうとしているんだな、という前向きな印象を与える事ができます

書くべきではない具体例

自己紹介ではキャラクターを大いに出すべき。とはいえ、避けるべき内容、表現もあります。具体的にツッコミと合わせて紹介します。

●アプリの使い方がわかりません😓
→調べればわかります。構ってちゃん?
●自分から「いいね」できません(*´ω`*)
→した方がいいと思いますけど…。
●恋人と別れたので登録しました
→とりあえずの相手探し?
●(男性)最初のアポは割り勘で!!
→あえて書かなくても…。
●(女性)高卒だと話が合わないので大卒以上で
→対象外を明記することで、対象まで不快な気持ちに

このような内容が書かれた自己紹介を読んで、好ましく感じるでしょうか?
自己紹介の目的は、自分のことを知ってもらい、弱点の補足説明をすることで印象アップしてもらうことです。

それでも相手(異性)に伝えておきたいことは、柔らかく言い換えていきましょう。ポイントは、以下の3つです。

表現を工夫すること
希望する理由を添えること
自己アピールを加える

たとえば年齢に制限をかけたいなら…
「子供が欲しいので、同世代の人を中心にお会いしてみたいです」
と表現できます。

年収を求める場合は
「妊娠出産などで働けない状況になったときの生活が不安なので、しっかりした収入がある人を希望します」
と書けば「〇〇万円以上!」と表現するよりは納得感を与えることができます。

真意はどうであれ、自己紹介文で相手はあなたへのイメージを固めます。
「どう見られたいか」を客観的に考えて、自己紹介文を練ってみましょう。

また、プロフィールは一度作成して終わり、ではありません。
定期的に見直し、改善をおこないましょう。
メッセージをする中でよく話題になる内容や、自己紹介には記載してなかったけど相手とのやり取りで盛り上がった内容は追記して、改善してみるとよいですね。


入会ブーストで勘違いしないように。

どのアプリにも「入会ブースト」というものがあります。
入会(登録)直後の1〜2週間はアプリ側の露出が高いため、多くの「いいね」をもらう現象のことです。
ところが、これはあくまで「ブースト」。
私のケースでは、入会直後に毎日100人からいいねを貰っていたとすると、1週間後には50になり、3週間を過ぎると20ぐらいまで落ち着くというペースでした。

男性ユーザーの中には「手当たり次第にいいねする」人が存在します。
そんな人はプロフィールも、写真さえなくても新規女性会員には「いいね」してきます。
つまり、入会直後のフィーバー状態は「仮の評価」だと理解しておきましょう。

ですが、露出が増えること自体は良いことです。
肝心なのはブースト期に「モテている」と勘違いしないことです。
1か月もしくは3か月と期限を決めて、うまくいかなければアプリを変えて登録し、またブーストをかけてもらいましょう(笑)。

ちなみに婚活アプリはたくさんありますので、自分から「いいね」をしたい相手がいなくなったらやめどきです。
アプリによって、登録している層や雰囲気が異なりますので、プロフィールが同じでも反応が違うということはよくあります。

私は2つのアプリを同時に使っていた時、男性会員数が10倍以下のアプリの方でもらった「いいね」数の方が多かったということもありました。

婚活は行動の量だけ成功に繋がります
試行錯誤しながらがんばっていきましょう!


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