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『701回通ってわかった ディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』著/みっこ 14 ーショーが中止になった時のコツから駐車場代節約術までー

子供はもちろん大人が夢中になれる夢の国・ディズニーシー。世界初、「海」をテーマにしたディズニーパークとして誕生し、今年9月には18周年を迎えます。ディズニーシー・マニアのみっこさんが、十数年間にパークに通って集めた、細かな雑学や効率的な楽しみ方、意外に知られていないテクニックやトリビアが詰め込まれた本『701回通ってわかった ディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』を、今日から特別掲載(無料公開)していきます。「ワンランク上のディズニーシー」の楽しみ方を発見してください!
※本書の内容は2016年4月15日現在の情報をもとに構成しています。また、この内容は筆者独自の取材や見解に基づくものであり、公式のものではありませんのでご了承ください。
【隔日18:00に更新】

ショーやパレードが中止になったら、どうする?

 楽しみにしていたショーやパレードが、悪天候で中止になってしまった……残念ながらそんなこともよくあります。
 中止の場合、基本的には開演時間前には決まりますが、天候によってはショーの途中で中止になることもあります。
 また完全な中止ではなく「簡素化バージョン」で開催されることもあります。天候次第ですが、キャラクターがそのショーのコスチュームであいさつにやって来るパターンが多いです。

 また、抽選制の屋外のショーは、中止かどうかの判断が微妙な場合でも、整理の都合上、鑑賞エリアへの入場が開始されることがあります。
 中止の場合、当選券を持っていても、別の回への振り替えや再抽選はできません。そのため、雨や風の影響も考えて抽選することが重要です。

強風は旗とパラソルでチェック

 シーでは強風による中止も多くあります。一番風の強さの目安にしやすいのが、パークのあちこちにある「旗」です。建物上部や、メディテレーニアンハーバーのフォートレス(要塞)前に停泊しているガリオン船後方に掲(かか)げられています。
 これらの旗の模様が常にはっきり見えるくらい強い風が吹いていると、中止やなんらかの変更になると考えていいと思います。
 また、フードワゴン前などにある「パラソル」がたたまれ始めるのも、風の影響が大きくなってきている証拠です。
 朝の時点で強風が予測されている日は、開園時からパーク内に旗が出ていないなど、前もって対策がとられている場合があります。台風など、暴風雨が予測されている時は、街灯やポールに装飾されているバナー(イベントの旗など)が、紐(ひも)でしっかりと縛られていることも。
 このクラスになると、通常バージョンでの開催は確実に行われないと考えていいでしょう。

風がOKでも中止のケース

 また、真夏のパークでは、「高温で中止」となる場合もあります。「気温」「湿度」「輻射熱(ふく しゃ ねつ)(壁・地面などから放射される熱)」などから、熱中症の危険度が機械で測定され、中止かどうかの判断がされています。
 数値や基準は公表されていないので、事前に知ることはできませんが、一般的には高温多湿で風がない場合は注意が必要です。
 さらに、体感的にはまったく問題ないのにショーが中止になる場合もあります。それは「夜露(よ つゆ)」。昼夜の寒暖差が大きいと起きる現象で、ステージが濡れてしまうためです。特にアメリカンウォーターフロントのドックサイドステージ(「テーブル・イズ・ウェイティング」が開催中)で起きるケースがあります。

風は陸から海へ吹く

 風の強さに加えて気をつけたいのが「方向」。風向きによっては、水上ショーのパイロの煙や水滴が飛んでくることがあります。海沿いにあるディズニーリゾートですが、実はシーの場合、陸地方向から海(東京湾)へ向かって吹く風のほうが多いのです。
 パークに入って、メディテレーニアンハーバーを正面に見た場合、「右から左」に風が流れることがよくあります。
 余談ですが、前述のショー「テーブル・イズ・ウェイティング」は、ステージ背後の大きな船が「壁」の役割をしてくれます。海からの南風が強く吹いて、ほかのショーやパレードが中止になっていても、このステージだけは通常通り開催していることがあります。

少し早く入れる入園ゲートはどこか?

 できるだけ早く到着したい朝の入園ゲート。たくさんある入園ゲートのうち、「どこに並んでも同じでしょ?」と思うかもしれませんが、実は少しだけ早く入れるコツがあるのです。
 入園ゲートが「半円形」に広がっているランドに対し、シーは、リゾートラインの駅舎を挟んで、「北側(ミラコスタ側)」と、「南側(タワー・オブ・テラー側)」のふた手に分かれています。リゾートラインの駅を降りた場合は、「左」(北側)か「右」(南側)に明確に分かれるという形になります。
 開園する3時間以上前などの早朝の時間帯で考えるならば、北側のほうが早めに列の前方に並べる可能性が高いと言えます。最初にオープンする「歩行者・自転車入口」が北側にあるためです。
 ゲートの先頭を取られるようなゲストはこの「歩行者・自転車入口」に並んで、そこから入園ゲートに並びます。

駐車場でトクする利用法

遅く来たのに駐車場が近くなる! そんな場合も

 ランドの場合は基本的にパーク側から駐車場が埋まっていくため、到着時間が遅くなるほど、駐車位置は入口から遠くなります。
 しかし、シーにおいては例外もあり、「遅くなればなるほど近くに停められる」ことがあるのです。
 シーにはエントランスに隣接した立体駐車場があり、多くの場合はここに駐車します。しかし混雑時、この立体駐車場が満車になると、少し離れた場所にある、臨時の「第7立体パーキング」に誘導されます。
 入園制限がかかるレベルの大混雑日の場合、パークの開園時間が8時だとすると9時前に誘導が始まることもめずらしくありません。
 この第7立体パーキングには、基本的には来場者が多い時に誘導されます。ですが実は通常の立体駐車場の駐車スペースがまだかなり空いている状態で、第7立体パーキングに誘導が開始されることがあるのです。
 そしてその後、アフター系パスポートの対象時間が近づくと、再び隣接の立体駐車場に案内されることがあります。
 これは、遅く来園した方はパークの滞在時間が短くなるので、パークの近くに停めさせるという配慮によるものかもしれません。
 そのため、混雑日に遅く到着したのに、パークの近くに停められるケースもまれにあるのです。
 タイミングが明確に決まっている訳ではなく、公式に案内されていることでもありません。これを狙って来園するのは難しいのですが、知っているとちょっとだけお得かもしれませんね。

開園前は立体駐車場エレベーターを使わない!

 未就学の小さなお子さんの場合、ベビーカーを利用される方が多いと思います。荷物も積めるので便利ですが、立体駐車場での注意がひとつ。
 この立体駐車場、収容台数の多さの割に、エレベーターが1基しかありません。そのため、開園間際の時間帯は常に大混雑で、エレベーターになかなか乗れません。上から降りてくるエレベーターの中は常に人でいっぱい、という状態が続くことがよくあります。
 その場合、エレベーターを使わずエスカレーターや階段を利用したほうが早いことが多いです。ご参考に。

意外と知らない? 「駐車場再利用」のテクニック

 自家用車でパークを訪れる際に利用する駐車場。2015年4月1日から料金が改定され、それまで全日2000円だった駐車料金が、平日2500円、土曜休日は3000円になり、ちょっとした負担となりました。
 これは1日分の料金ですので、泊まりでパークに遊びに来て2日間停める場合は、2日分の料金が必要となります(連続しての利用はできません)。
 意外に知られていませんが、一旦パークを出た後でも、一度支払いをした駐車券を提示すると、当日であればもう一度利用できる(同一パークに限る)のです。
 使う頻度は少ないと思いますが、ホテルに忘れ物をしてしまった場合や、コンビニなどに買い物に行く必要が出た場合など、駐車場の再利用できることを覚えておくと便利でしょう。
 もちろん、停車位置は同じ場所になるわけではありません。最初に停めた場所よりかなり遠くなる場合もありますのでご注意を。

無料の送迎用駐車場を活用する

「無料の送迎用駐車場を利用する」のも賢い方法です。目立たない場所にありますが、10分間無料で停車できる、公式のサービスです。
 利用の仕方は、通常と同じように駐車場に向かい、料金所で「送迎です」と伝えるだけ。すると車のフロントガラスに、時間が記載された紙をつけてくれるので、キャストの誘導に従い停車しましょう。
 このサービスをうまく利用するとちょっとした節約にもなります。
 例えば、家族4人(大人4名)でオフィシャルホテルに宿泊する場合。ホテルからパークへ行く際にリゾートラインに乗ると、大人260円×4で、1040円かかります。
 一方、車でパークへ向かい、送迎用駐車場を利用するとしたらどうでしょう。運転手が家族3人を送迎用駐車場に降ろしてからホテルに戻り、リゾートラインを利用してパークへ移動します。すると運転手のリゾートライン代のみで済むことになります。
 これを往復で行った場合、リゾートライン代8名分がかかるところを2名分の金額に抑えることができ、かなりの節約になります。





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