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最新、最強の新幹線「N700S」はここがスゴイ!

世間は今、オリンピック真っ最中ですが、外国人が日本に来て驚くこと、そのひとつは新幹線、ではないでしょうか。世界に誇れるのはスポーツだけではありません。新幹線の速さ、正確さ、クリーンさは、世界のどの列車とも違います。

なかでも去年、デビューしたばかりのピッカピカの「N700S」新幹線は、今までの欠点や死角をほとんど潰して、理想形に仕上げました。前作のN700Aとはマイナーチェンジと言われていますが、実際は新設計のフルモデルチェンジに近いとも言われています。

では、今までの新幹線とどこが違うのでしょうか。今日はそれについて、考察してみたいと思います。

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JR東海:諸元表より

ACT.1 N700Sはここが違う!

①すべての座席に電源
従来の東海道・山陽新幹線では、窓際の座席にしか電源コンセントがありませんでした。
よって携帯やパソコンを使用する人は、窓際の席を取ることが必然だったわけです。
「N700S」なら、すべての座席のひじ掛けに電源コンセントが付けられてるので、心配ご無用。
乗客の立場にとっては、これが「N700S」最大の特典ではないでしょうか。

②テーブルが大型化
座席前についている折りたたみ式のテーブルは、従来は横34センチ、縦24センチでした。
これは駅弁のサイズを意識したものでしたが、「N700S」では横41センチ、縦25センチにサイズアップ。
これはノート・パソコンを置くことを前提に設計されたサイズなのです。

③荷物棚が光る
次の停車駅が近づくと、荷物棚がぼわーっと明るく点灯。
これは荷物棚に注意喚起をさせて、忘れ物を防ぐための機能だと言われています。

④公衆電話の廃止
2021年の6月いっぱいで、車内の公衆電話が廃止。撤去されました。
電話がまだ高級品だった頃は車内呼び出しのサービスがあって、それが新幹線のウリのサービスでした。
これはこれで、あったらいいと思いますが、それだけ個人の携帯保有率が100%に近くなったということを意味します。

⑤文字ニュースの廃止
電光掲示板が従来のドットからLED式になり、見やすくなりました。その代わり、文字ニュースは廃止。
次の停車駅の案内だけになってしまいました。

⑥座席の見直し
普通車の座席は明るいブルーになり、良く見ると富士山のイラストがデザインされています。
これはこれでまあいいとして、問題は性能。ぐっと沈み込む機能を付けることで、座り心地も格段に向上。
座り比べてみれば、その差は歴然。つい眠くなっちゃうので、乗り過ごし注意です。

他にも照明が変更されたり、乗り心地が改善されたなど、言われなければ分からない進化はあります。
気が付かないうちに、良くなっているという謙虚な姿勢が新幹線のポリシーなのです。
これはつまり進化と言うよりは、「深化」と言うべきではないでしょうか。


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JR東海:ニュースリリースより

ACT.2 N700Sの見分け方

では、「N700S」は外観上、どこで見分ければいいのか。
青い線が一本追加されたとか、フェンダーのラインが変わったとか、ヘッドランプが一回り大きくなったとか、マニアなら一発で分かりますが、素人でも分かる方法、それは横のエンブレムで一目瞭然。
金色の文字で「N700S」と書いています。
Sとは「Supreme」……最高と言う意味です。

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分かりやすい識別ポイントは横に書かれたエンブレム

ACT.3 N700Sにもれなく乗る方法

同じ料金ですから、どうせ乗るなら快適さが増した新車の「N700S」に乗りたい。
では、どうすれば必ず乗ることができるのかというと、JR東海は運転する列車をホームページで公表しています。

以前はツイッターで毎日、日替わりで運転列車を発表していたのですが、2021年3月より運行する列車を固定。
以下が2021年現在(~9月30日まで)の「N700S」使用の列車です。

【のぞみ】
 下り 207号 213号 247号 253号 257号(東京→新大阪)
 上り 204号 210号 236号 242号(新大阪→東京)

【ひかり】

 下り 633号(東京→新大阪)
 上り 648号 668号(新大阪→東京)

【こだま】

 下り 703号 727号 733号(東京→新大阪)
 上り 724号 748号 754号(新大阪→東京)

基本的に東京~新大阪間だけ、というのが残念。
これ以外にも運用されることがありますが、偶然来て乗れたら、まさにサプライズですね。

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写真:JR東海

新しい新幹線のことが少しお分かり頂けたでしょうか。
これを知っておけば、いつもの出張や旅行も、ひと味違ったものになるのではないでしょうか。

もっともっと新幹線や鉄道のことが知りたい、という方にオススメな本が、一個人から出ました。↓

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2021年8月2日、全国書店にて発売
「日本の鉄道2021大図鑑」 税込1980円
一個人増刊 AB変判 オールカラー256ページ
巻頭シール付録つき

【日本の鉄道2021大図鑑はここがスゴイ!】
①JRから私鉄、チンチン電車やケーブルカー、モノレールまで、全ての鉄道車両を網羅した本は現在、他にありません。
②特別付録「鉄道会社・社章シール」つき。ケータイに、車に、パソコンに、どこにでもペタペタ好きに貼れます! これはどこにも売ってません。
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