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ー「トイ・ストーリー・マニア!」&「トイ・ストーリー・マニア!」のトリビアー

子供はもちろん大人が夢中になれる夢の国・ディズニーシー。世界初、「海」をテーマにしたディズニーパークとして誕生し、今年9月には18周年を迎えます。ディズニーシー・マニアのみっこさんが、十数年間にパークに通って集めた、細かな雑学や効率的な楽しみ方、意外に知られていないテクニックやトリビアが詰め込まれた本『701回通ってわかった ディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』を、今日から特別掲載(無料公開)していきます。「ワンランク上のディズニーシー」の楽しみ方を発見してください!
※本書の内容は2016年4月15日現在の情報をもとに構成しています。また、この内容は筆者独自の取材や見解に基づくものであり、公式のものではありませんのでご了承ください。
【隔日18:00に更新】

アトラクションに隠されたこだわり

 数々の魅力的なアトラクション。そこに隠されたこだわりは、1度や2度乗っただけではわからないほど細かく、濃密です。ここでは、シーに欠かせない主要アトラクションにまつわるトリビアや、意外と知られていない物語をご紹介します。

トイ・ストーリー・マニア!

 ご存知、大人気シューティングゲーム。人気のとおり非常におもしろく、一度は乗っておきたいアトラクションです。

基本情報
●オープンした年(2012年7月)のお盆休み(8月13日)に、ディズニーリゾート史上最長の「500分待ち」を記録した、超がつくほどの大人気アトラクション。
●「ショーの時間帯は狙い目」や「夜になると空いてくる」という考えが通用しない。
●待ち時間が2桁(100分以下)であるならば、かなり空いていると思っていい。
●ディズニーホテル宿泊者の特典・アーリーエントリー(15分早く入園)で入るゲストの8~9割近くは、ここに向かう。
●入口のウッディの顔は、高さ約8メートル。ちなみに、「ヴェネツィアン・ゴンドラ」の長さが約10メートル。
●建物内は、映画『トイ・ストーリー』シリーズの主人公・アンディの部屋が再現されている。「雲」模様の壁、ベッドカバー、壁にかけられた腕時計型の時計、本棚などが、映画と同じデザインになっている。

アトラクションのモデルになった場所が存在する

 20世紀初頭のニューヨークを模したエリア・アメリカンウォーターフロント内の「トイビル・トロリーパーク」に「トイ・ストーリー・マニア!」はあります。
 トロリーバス(道路に張られた架線(か せん)からの電気を動力として走るバス)の終点にできた移動遊園地、というコンセプトです。一見すると、ほかのアトラクションと一線を画すにぎやかな雰囲気ですが、実はモデルになった場所があるのです。
 それは、ニューヨーク・ブルックリン区の南端の半島「コニーアイランド」に実在する遊園地「ルナパーク」。ここは1903年からの長い歴史を誇ります。
 そして実は、「ルナパーク」の写真が、ディズニーランドのワールドバザールにある「ペニーアーケード」に飾られています。じっくり見てみると、入口のアーチなど、確かに「トイ・ストーリー・マニア!」を思わせる雰囲気です。

屋外スタンバイ列にある3つの絵には「隠れミッキー」が

「トイ・ストーリー・マニア!」のスタンバイは、建物の外では壁際に並びます。壁の途中にある、「3つの大きな絵」に注目してみてください。
 映画『トイ・ストーリー』シリーズに登場するキャラクターや、アトラクションのにぎやかな様子が描かれています。目を凝らすと、3枚の絵それぞれに「隠れミッキー」を見つけることができます。
 難易度はそれほど高くないので、ご自身で探すこともできると思いますが、ここでは特別にご紹介。並びながら探してみてくださいね。

1.「お皿を割るゲーム」の様子を模した絵
お皿、ということからご想像のとおり「3枚のお皿でできた隠れミッキー」です。絵の左側部分にあり、比較的簡単に見つけられると思います。

2.ブタの貯金箱「ハム」や「ポテトヘッド」が描かれている絵
背景には同じ形の雲がたくさん浮かんでいます。絵の右側にある雲の形をよく見ると、ひとつだけミッキーになっています。

3.アトラクションの全体像が描かれている絵
右側のほうにある「柱」の模様にひっそりと、小さめの隠れミッキーが描かれています。

建物内にある「絵本」のバーコード、実は……?

 屋内のスタンバイ列は、ゲストが小さなおもちゃになって、映画『トイ・ストーリー』シリーズに登場するアンディの部屋を進むという設定です。最初の部屋は倉庫という位置づけで、アンディのおもちゃが所狭しと並んでいます。
 ここでぜひ注目してほしいのが、建物に入りすぐ目に入る、正面の塗り絵の大きな本。ファストパスの場合はこの大きな本の右側(本の中面側)を進みますが、スタンバイの場合は左側、つまり本の裏側を通ることになります。
 その時、本の左上部分を見てください。バーコードのようなものがあり「786936138047」と数字が書かれています。
 ほとんどの方が気にもしないこの数字、実は、実際に発売されている、ディズニー映画『トイ・ストーリー』と『トイ・ストーリー2』がセットになったDVD商品のバーコードの番号とまったく同じなのです。
 こんな細かな場所にまでこだわりが隠されているなんて、ディズニーらしいですよね。

ファストパス発券機は「タワー・オブ・テラー」と同じ? 

 いつも短時間で発券が終了してしまう「トイ・ストーリー・マニア!」。このファストパス発券機をじっくり見たことのある方は少ないのではないでしょうか。
 この発券機、実は「タワー・オブ・テラー」と管理会社が同じ、という共通点があります。リアルな管理ではなく、「設定上のお話」です。
 それぞれの発券機の横には「Empire Ticket co.(エンパイヤーチケットカンパニー)」という文字が刻まれています。デザイン自体のイメージは異なりますが、機械の形がほぼ一緒なのです。横にある円形の部分にはおそらく、チケットになる用紙がロール状にセットされている(という設定)のでしょう。
 ふたつのアトラクションがあるアメリカンウォーターフロントは、20世紀初頭のアメリカが舞台。「タワー・オブ・テラー」はホテルで、「トイ・ストーリー・マニア!」は遊園地。
 このチケット会社は、ニューヨークの港街のエンターテイメントを取り扱っている会社、という設定なのかもしれませんね。

タワー・オブ・テラー

 立派な外観もさることながら、内部に置かれたプロップス(小物)や絵画、写真、アトラクション前の掲示板に貼られた新聞記事など、細部までこだわりがつまった物語が魅力のアトラクション。

基本情報
●開園後、「トイ・ストーリー・マニア!」のファストパスを取った人がその流れで並ぶことが多く、開園~昼前にかけて待ち時間がピークとなる傾向がある。●「トイ・ストーリー・マニア!」に次ぐ人気。学生が多くなる春のキャンパスデーシーズン(特に3月後半)には、同アトラクションを超える待ち時間になることがある。300分を超えることも。
●1月~3月中旬頃、スリル度が増す特別版「LEVEL13」が開催される。
●エレベーターは3基。ひとつがトラブルで停止しても、ほかの2基は動くため、システム調整でアトラクションすべてが停止することがない(地震発生時などを除く)。
●写真が撮影されるタイミングは、最上階で扉が開いて一旦停止し、落下の直前。開いた窓の中央上にカメラがある。
●エレベーター乗車前に整列する際、足元に書かれた番号順(1~6)に座席位置が振り分けられる。「4」番の最後尾人だけ、撮影で「全身」が写る(ここだけ前に座席がないため)。

エレベーターによって怖さに差はあるの?

 3基あるエレベーターについて、「落下スピードやパターンは同じなのか?」という疑問がよく話題になります。
 結論から申し上げると、「怖さ」という面では、「どのエレベーターも同じ」と考えていいと思います。公式にも同じであるという案内がされています。
 しかし、厳密に言うならば「動き」に微妙な違いがあります。
 乗り場は1階と2階にそれぞれ3カ所、計6カ所あります。乗車しているゲストから見て右側から「ツアーA」、「ツアーB」、「ツアーC」の順で、1・2階共通です。
 エレベーターに乗りスタートすると、「ハイタワー三世の寝室」の場面で、1度扉が開きます。この扉が閉まった後、「ツアーB」と「ツアーC」は「上」に動くのですが、「ツアーA」だけ、「下」に動きます。
 また「1階と2階のスタート位置の差」もあります。最後に大きな落下があり、元の乗車位置にエレベーターが戻りますが、この時、1階から乗車した場合は、当然のことながらワンフロア分だけ、落下距離が長くなります。
 もう1点細かな部分ですが、アトラクション途中、大きな鏡の部屋で扉が開いた時、「ツアーA」と「ツアーB・C」では部屋のレイアウトが「逆」になっているのです。
 この鏡の部屋はホテルの舞踏場で、鏡の脇にある通路が、「ツアーB・C」の場合はゲストから見て「右側」に、「ツアーA」の場合は「左側」に見えます。
 一見気がつかない、この細かな部分。「ツアーA」のエレベーターは、乗車しているゲストから見て建物の一番右側にあり、ここに通路があると、建物の外側に出る通路になってしまい不自然になるからではないか、と思われます。これはあくまで筆者の想像ですが、もしそこまでこだわっていたとしたら驚きですね。
 「タワー・オブ・テラー」は、搬器の動きが変えられる仕組みになっているので、今後はそれぞれがまったく違う動きになる……なんていうこともあるかもしれませんね。



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