蔵元直伝!夏に焼酎をおいしく飲む方法
熱さが厳しい夏、焼酎派の皆さんはどのような飲み方をしていますか?
「夏はビールに浮気してる」「やっぱりサワーだね」などという声が聞こえてきそうですが、名酒「百年の孤独」や「山ねこ」などで知られる宮崎の名門・黒木本店の黒木信作さんに夏においしい焼酎の飲み方を教えていただきました。ちょっとしたアレンジで焼酎の愉しみ方も広がりそうですよ!
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焼酎の蔵元に直接聞いた! 夏でも美味しい「お湯割り」を作る方法
焼酎ファンの中には、暑い夏場でも焼酎は「お湯割り」に限る…という人が少なくない。確かに、焼酎本来の素材の甘みや香りを愉しむには、お湯割りが最適。クーラーなどで冷えた体を内側から温めてくれることも魅力のひとつですね。
どうすれば、本当に美味しい「お湯割り焼酎」を作れるのでしょうか。名酒「百年の孤独」や「山ねこ」などで知られる宮崎の名門・黒木本店の黒木信作さんにコツを教えてもらいました。紹介するのはアルコール度数20度の宮崎焼酎(写真)のケース。
【作り方】
①お湯割り用のグラスか陶器製カップを用意。
②お湯を先に入れる。温度は約85℃。
③焼酎を加える。混ぜなくても、温度差による対流で自然に焼酎とお湯が混ざり合う。
お湯は熱すぎないこと。85℃くらいで焼酎の香りが開いて来ます。焼酎とお湯の割合は、「20度の宮崎焼酎は、焼酎7:お湯3にすると、アルコール度数が14度くらいになって、ちょうどよい濃さになります」と黒木さん。
85℃程度のお湯を先に入れ、焼酎7:お湯3が黄金率。焼酎好きなら、ぜひ覚えておきましょう。
宮崎の蔵元では県内向けに20度焼酎を製造しているケースが多い。
夏バテを吹き飛ばす! カッパサワーと谷中生姜サワーの作り方
夏バテ気味で食欲がない時は、スッキリ&さっぱり系の飲み物が嬉しいですね。誰でも簡単に作れる夏の本格サワーなど、いかがですか?
スーパーなどで安く手に入る甲類焼酎と、♪割って飲むなら…のCMでおなじみのハイサワーがあれば、家庭でも手軽に夏の本格サワーを愉しめます。
この季節にピッタリの「カッパサワー」と「谷中生姜サワー」の作り方をご紹介。
カッパサワー
炭酸のサッパリ感と共にキュウリ特有の清々しい香りが口に広がって気分爽快です。冷えてパリパリになったキュウリをかじりながら飲むのがおすすめ。レモンをプラスしてもOKです! 猛暑を爽やかに過ごせる一杯。
【作り方】
①グラスに細長くスライスしたキュウリ1/2本分を投入。
②焼酎を入れ、氷を加える。
③ハイサワーを氷に当てないように注ぎ入れる。
谷中生姜サワー
時おり生姜をガリリとかじりながら楽しむのも乙なもの。ハイサワーの甘みと酸味が生姜の爽やかな辛味とよく合い、夏バテを吹き飛ばしてくれます。
【作り方】
①グラスに焼酎とたっぷりの氷を入れる。
②ハイサワーを氷に当てないように注ぎ入れる。
③マドラーがわりの谷中生姜でくるりと混ぜて香りを移す。
暑さが厳しい夏の夕暮れに、大人の焼酎カクテルはいかが?
夏の夕暮れに一杯やるとなれば、キンと冷えた生ビールが定番ですが、たまにはビターな味わいがたまらない大人の焼酎カクテルはいかがでしょう?
カクテルといっても、敷居は決して高くありません。用意するのは、よく冷やした黒ホッピーと焼酎コーヒーだけ。ポイントとなるコーヒー焼酎の作り方からご紹介します。
コーヒー焼酎の作り方
①甲類焼酎にアイスコーヒー用の豆を入れる。
(目安は焼酎1.5ℓに対しコーヒー豆100㎏の比率)
②5日ほど常温で寝かせ、豆が沈んだら完成。
③保存する場合はコーヒー豆を取り出す。
コーヒー焼酎が出来上がったら、ここからがカクテル作りの本番。
①コーヒー焼酎をグラスの1/5ほど入れる。
②その上に黒ホッピーを勢いよく注ぐだけ。
③お好みでミントの葉やチョコレートを削って泡の上にトッピング。
これだけで洗練された味わいのビターな焼酎カクテルが完成。黒ホッピー+コーヒー焼酎。このビターな組み合わせはクセになる旨さです。
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