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婚活における“会う”を考える【3年間で83人に会った婚活体験記】 第6回

アプリ経由で出会った相手とお出かけすることは「アポ」と表現されることが多いです(中には「面接」なんて表現する人もいます)。
つまり「普通のデート」とはちょっと違う時間になります。
今回は、やり取りの末に訪れる“はじめて相手と出会う日”について、お話ししていきます。

【著者プロフィール】

■三森ゆか(みもりゆか)
30歳を過ぎてから勢いで婚活を始め、7つのアプリを駆使して男性に会いまくったアラサー末期の漂流系会社員。


「また会ってみたい」と思えるように

私は手探りで婚活を続けて、100人以上の異性と「この人と結婚できるかどうか」という目線で会ってきました。
ランチやディナーではなく、いきなり美術館に行ったこともあります。
お店では居酒屋、星付きレストラン、立ち飲み屋、焼肉などなど…幅広いジャンルの店でアポを重ねました。
その中で確信したのは、最初のアポのゴールは「次につなげる」ということです。

相手がまた私に会いたいと思ってくれるか。
私もまた彼に会いたいと思えるかどうか。

無理に点数を取ろうとがんばる必要はなく、合格ラインをクリアすることに絞ればいいのです。

女性は1回のデートで結論は出しません。
そして(これは女性の悪い点ですが…)、婚活女子のほとんどが相手に対する評価として減点方式を採用しています。
だからこそ2回目以降につながるかどうかが重要なのです。

最初のアポで大切なことは、いかに減点を避け、相手に「また会ってもいいかな」と思わせられるかです。
ありのままの自分を好きになってもらうのは、その後です。

次へ繋げることを目的としたアポの一例を紹介したいと思います。

「お店集合」でお願いしますm(__)m

婚活における初回アポを、ウキウキして待つ女性はほとんどいません
どんな人が来るんだろう。ドタキャンされないかしら。写真詐欺や、ヤバイ人が来たらどうしよう…という不安が大きいものです。
ギリギリまで行きたくない気持ちが90%。ドタキャンするのは申し訳ないという気持ちが10%というのが正直なところじゃないでしょうか。

さらに、敗戦を重ねてきた婚活女性の場合は「またダメかもしれない」とネガティブな思考に陥りがちです。
お金と時間の無駄ではないか。他のことに時間を使うべきではないかという気持ちが募っていきます。
それでも「会わなければはじまらない」のが婚活
自分を奮い立たせてアポに臨みましょう!

出会いのスタートでありながら、意外とストレスになりがちなのが「待ち合わせ」ではないでしょうか。
私の経験上、物理的・精神的な負担の少ない待ち合わせポイントは以下の2つです。

・相手を待っている時間が快適か
・相手を見つけやすいか

この逆、私が体験した厳しい待ち合わせ場所は「渋谷ハチ公前(あまり考えてくれていないと感じる)」「新宿駅東口交番前(人が多くエリアも広い)」「池袋駅北口(雰囲気が悪い)」などです。
特に土地勘がない場所は、ただでさえテンションの下がっているアポの憂鬱さを増します

ズバリ…待ち合わせは「お店」にすべきです。

待ち合わせ場所で相手を探す必要がなく、お店までの道のりを気まずい距離感で歩く必要もない。天候に左右されることもなく、遅刻してしまう場合も、心地よい環境で待ってもらうことが可能です。

ただ、婚活で出会う男性はお店を決めたり、予約したりという段取りが苦手な人も少なくありません。
そんな時「気が利かないな〜」とイライラしたり、テンションが下がってしまう気持ちはわからなくもないのですが、その場合はぜひ女性からも提案してあげましょう。

これが普通のデートであれば「いやいや、誘ったほうがリードすべきでは?」となりますが、婚活の場に婚活以外の常識を持ち込んでもストレスが溜まるだけです。
相手に無理して高いお店を予約させてしまうことも避けたいところですし、せっかく会うことにしたのですから、前向きな気持ちで時間を過ごせるように協力しましょう。

自分の機嫌とテンションをキープする

お店での待ち合わせを推奨するもう1つの理由は、待ち合わせ場所から店までの間に生まれがちなネガティブな感情を潰すことができるからです。
男性には申し訳ないのですが、やはり女性は男性に対して「エスコートされたい」「頼りがいを感じたい」と思う傾向が強いです。そして、スマートさや配慮がないと一気に減点してしまうのです。

私の例でいえば、残暑の厳しい9月の土曜日。
お昼時に出会った相手に「一緒にお店を探すのも楽しいと思って」と、ニコニコしながら言われたことがあります。
でも、考えてみてください。
メッセージのやり取りをしているとはいえ、初めて会った相手と、汗をかきながらお店探しを一緒にしたいと思うでしょうか?

ただ、このときは「任せておけば大丈夫かな?」と安易に考えてしまった私にも問題がありました。かなりズレていたとしても、相手に悪気がないのであれば、気持ちを切り替えていきましょう。

マイナス要素が出るたびに不機嫌さが出てしまうと、相手もどうすればいいかわからなくなり、空気はより険悪になっていきます
相手の男性に完璧を求めるのではなく、最初からハードルを下げて、自分の機嫌をコントロールすることも大切です。

ただし、婚活アポは「普通のデート」ではありませんので、以下を意識すると良いと思います。

店選びはおしゃれさ、有名さよりも「アポに向いているか」が最優先し、席間隔の広い、あるいは空いているお店を選ぶとよいでしょう。
個室を勧める人もいますが、はじめましての異性と密室で過ごすことを落ち着かないと感じる人も多いものです。
横並びの席だと隣に会話が聞こえづらく、顔を見合わせるより緊張感が和らぐように感じました。

個人的なオススメは「焼肉」です
そこそこザワつきがあることに加え「焼く」作業があるので嫌な沈黙が訪れにくく、話題も見つけやすいからです。

「自分らしさ」は後にとっておく

とはいえ、お店以外で待ち合わせなければならないケースもあります。
その場合は、当日の服装はおしゃれさや清潔感に加えて、相手に目印として伝えやすいかを考えてみてください。
私のお相手で「グレーのスーツを着ています」と送ってきた人がいましたが、そんなふんわりとした情報だけで相手を特定する能力は私にはありませんでした。
服が難しければ目立つ色の小物を持ったり、自分と似た格好の人がいない場所へ移動するなど、相手が見つけやすい工夫をしてあげると「配慮のある人だな」と思ってくれるはずです。

私は普段はあまり身に着けない明るい色のストールを巻いていくことが多かったです。似合っていたかどうかはさておき、目立つ上に印象も華やかになるのでオススメです。
2つぐらい目印があると「不慣れな場所で、まだ好きかどうかもわからない相手を、大勢の人の目を気にしながら探す」という待ち合わせ特有のストレスをグッと軽減できます。

私も勘違いしていた時期がありますが、アポのときのファッションは「自分に会うためにちゃんと準備してくれたんだな」と感じてもらえるように意識しましょう。
清潔感や身だしなみは相手と会う時間を大切に考えていることを表すマナーだと思います。
服装に不安がある人は、異性の意見を聞くといいかもしれません。自分で客観的に判断できないときは、他の人の意見を聞くこと
これはファッションに限らず、婚活で重要な姿勢だと思います。

初回デートは「営業」だった

お店にたどり着きました。もしくは、お店で会いました。

ここでは、メッセージのやり取りをしてきた相手が、生身ではどうなのか。
つまり「生理的に無理ではないかどうか」が重要なポイントになります。
写真との差異やファッション、清潔感も大きな要素です。声、喋り方、表情、仕草。これは会えば数分でアリ、ナシを判定できるでしょう。
アリならもちろん楽しく過ごし、ナシなら無難かつなるべく迅速に解散することを考え始めます

ところがアリでもナシでもない、グレー判定の場合もあります。

婚活の打算的なところでもありますが、ある程度は判定を甘くしておかないと婚活は進みません。
「次に繋げる」というゴールならば、グレーで充分なのです

ちなみに婚活初期の私は、このグレーゾーンをばっさり切り捨ててしまっていました。今なら、あまり話が盛り上がらなくても、緊張しているかもしれないなぁと思えます。「次に会っていたら、ひょっとして今頃…」という人も何人か浮かびます。

婚活をする中で「明確にNGがないなら次に繋げるようにしよう」と態度や考えを改めてからは、アポの憂鬱さも軽くなっていきました。

当然ですが、アポ前に相手のプロフィールをしっかり復習しておきましょう。並行して複数の人とやりとりすることの多い婚活では、内容が混同しがちだからです。
そして、婚活デートでは予習も大切です。

一通りメッセージで話していると、当たり障りのないネタはなくなります。相手の興味がありそうなことをいくつか用意しておくと、スムーズに会話を進めることができます。ポイントは相手がしゃべりやすい話題を振って話してもらうことです。

男性は教えるのが好きな人が多いので「知らなかった」「詳しく聞きたい」と反応すると、快く話し続けてくれる人が多いです。
釣りが好きなら最近行った釣りエピソードを聞く、野球が好きだとしたらチームの状況を聞くとか、一問一答で終わらない質問を用意しておきたいところです。

逆に女性は内容よりも楽しく会話ができているか、場の空気が楽しさに繋がります。大切なのは、相手が自分に関心を持っているとわかること。
そして「共感」です。
内容を具体的に深掘りするより「それで?」「そうなんだ」と話したいように話を続けてもらうとうまくいきます。

男女共通して言えるのは、相手への興味を示すこと。
そして「楽しかった」と思わせることが大切なのです。

こういう話をすると、男女共に「仕事みたいでいやだ」という人がいますが、ハッキリ言って、婚活の初回アポは初訪問の営業と同じです。
目的は「また会ってもらうこと」。繋がりを維持することなのです。

うまくいく人は「配慮上手」

くどいですが、初回アポはあくまで次に繋げることが目的。悪い印象を与えないことが最重要です。特に男性に知って欲しいのは「知らない男性と二人きりで会うこと」に怖さを感じている女性は少なくない、ということです。
二度と会わないかもしれない相手、二度と会いたくないような相手に、個人的なことはなるべく知られたくありません。

私の体験ではアポでもメッセージでも、最寄り駅をしつこく聞いてくる人がいました。男性は「それくらい」と感じるかもしれませんが、女としては怖い部分があるのです。
他にNGな話題は、婚活状況を質問することしょうか。話題が途切れたときに出がちなのですが、複数の男性と会っているなんて本当のことは言いづらいですし、そんな自分も好きではないので苦手なテーマでした。

婚活相手はその時点では友達でも恋人でもありません。
でも「この人はないな」と判断したとしても即サヨナラというわけにもいきません。だからこそ、相手が答えたくなさそうな素振りをしたら、すぐに察して別の話題を振るようにしましょう。

さて。
お店アポの最後には最難関「お会計」が待っています。
「奢り奢られ論争」はさておき、ここでも重要なのは相手への配慮です。

男性が奢って減点されることはありませんが、婚活において無理をする必要はありません。しかし、少食の女性やお酒を飲まない女性からはお金を取りすぎないなどの配慮は必要です。
明らかに男性が飲み食いしている量が多いのに、ほぼ割り勘だった。実際千円程度しか多く出していないのに、奢ってやった感を出してきた。
となれば「ちょっと配慮が足りないのでは?」ということもあるでしょう。

とはいえ、奢る男の方がポイントが高い。奢らない時点で減点する。そういう女性がいるのも事実です。
個人的には高い店に連れて行って女性に多少出してもらうよりも、手頃なお店で全額奢った方がはるかに印象は良いように思います。

勝手に期待して勝手に失望する『婚活』はやめよう

女性にも負担して欲しいとか、奢る気持ちがないときはあまり高くないお店を選べば良いでしょう。
私は婚活アポにおいて「自分の分は自分で出す」つもりで臨んでいましたが、コース3万円からの星付きレストランを指定されたときはさすがに「絶対奢ってくれるよね! ねっ!?」と念じたものです。

そして女性は、たとえ形式だけでも財布は出しましょう。奢られるのであれば、男性に気持ちよくお金を出してもらうようにサポートすべきだと思うからです。

「わたしは絶対に奢って欲しい」という貴女なら、会う予定を決める際に一緒に確認しましょう。
実際、私の友人に「デートは男性がご馳走して欲しいと事前に伝える」と決めている子がいます。それで話が流れることもあれば、問題なく決行される場合もあるとのこと。これは賛否が分かれそうですが、後で文句を言うよりも潔いなと感じます。

結論として、初回アポはランチがオススメです。

理由はちょっと贅沢ないいお料理が食べられ、1時間程度で切り上げることができるし、精神的にも楽です。
もし結果がダメだったとしても、昼なら気晴らしに遊びに行くことができるのも大きいでしょう。それにカフェならお安く済みますし、コストを抑えれば多くの人に会うことができるのです。

味気なく感じるかもしれません。
でも、アポの数を重ねると、力の入れどころと抜きどころを考える重要性を実感できると思います。

「婚活デートは恋愛デートに非ず」なのです。


-続く-



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救われます
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83人に会った婚活女子の話

約3年間の「婚活」を通して83人に出会った著者が、 いま婚活中の貴女や、婚活を検討している貴女のために、 偽らざる婚活体験談をあますところなく綴ります。 しんどさも気づきもある「婚活ライフ」を、絶対に価値ある経験にする。そのきっかけになれば幸いです。 ※週1回の更新予定で...
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