職業で文房具を選ぶってこういうこと!
仕事がデキる男は文房具も上手に使いこなせるはず。適材適所でステーショナリーを使い分けることによって、仕事の効率もあげられるから、というのがその理由のひとつ。
そこで文具メーカー・トンボ鉛筆にお邪魔し、パブリックリレーションズGの春原さんから職種別におすすめの文具をプッシュしてもらいました!
営業職の方の仕事をスムーズにする
最近は打ち合わせのときもノートPCを開く機会が増えたとはいえ、まだまだ世代的にペンを使用している人も多くいる。シーン次第では「筆記でないと失礼」というクライアントもいるため、必ず持ち物のなかに1本はペンを備えておきたいところ。
そこでビジネスマンの営業職向けに春原さんが提案したのは多色ペン『リポータースマート』。
春原さん 「4色350円、3色300円、2色250円と手頃な価格ながら、スーツの胸ポケットに挿したときに高級感のある金属クリップを採用しています。とりあえずこれ1本持っておけば打ち合わせはなんとかなりますよ。インク色ごとにノックボタンの形状が異なるブラインドノックボタンは指先の感覚だけで色が選べる優れモノなので、夜間や薄暗い中で筆記する必要のある方々にもオススメです」
営業職の方の仕事をワンランクあげる
また、同じ営業職でも年齢や役職に合わせて筆記用具もクラス感のあるものに変えたいところ。とは言え、万年筆ではメンテナンスやビジネスシーンでの実用面で難があることも。そこでベテラン営業職向けに春原さんが選んだのは『ZOOM505』のボールペン&多機能ボールペンとシャープペンシルの『モノグラフグリップモデル』。ともに高級感のあるボディが特徴です。
春原さん 「お客様と頻繁に会う営業の方は『ZOOM505』の高級感のあるフォルムが得意先でのプレゼンに自信を持たせてくれるはずです。また『モノグラフグリップモデル』はMONOシリーズ定番の青白黒カラーの他にシャインカラーのカラーバリエーションをラインナップした高級感のあるシャープペンです。グリップ付きで安定感のある筆記感です。良く消えるモノ消しゴム付きで1本で高精度な書く&消すが可能です」
金融・法曹職にススメたいのがコレ
クライアントから提供された資料にインクペンで書き込むことは無礼・不遜にあたる、と捉える顧客もいるそうで、書類チェックの多い金融職の方には、シャーペン機能も搭載した多機能ペン「モノグラフマルチ」がマッチ。
春原さん 「”ここに判子を”などの契約書への記入指示などにもインクペンは使えません。モノグラフマルチは黒・赤のボールペンとシャーペンシルを備えた多機能ペンに、長さ26ミリの実用的な消しゴムを備えてMONOシリーズらしい“消す機能”も充実させました。何本もペンを持ち運ぶ必要がなく、1本であらゆるビジネスシーンでの筆記に対応できる優れものです」
宅配配達員のようなタフなお仕事の方には
Amazonの好調を受けて宅配・物流企業の重要性がふたたび見直されつつある昨今。しかし普通のボールペンは立ったまま使用しているとペン先が上を向くことがあり、インクが流れずに書けなくなってしまうことが多い。そこでオススメなのが、ノックするたびにインク芯の後ろから空気で加圧し、上向き筆記も可能なノック加圧式ボールペン『エアプレス』。
春原さん 「太軸ラバーボディで手袋をしたままでも書きやすく、湿った紙にも書けますし、壁に伝票を押し当てて上向き筆記してもインクが途切れません。また、厚いバインダーなどにもしっかり挟めるワイヤークリップを採用していますので、宅配員の方以外にも工場や建設現場、飲食店、保育・介護福祉・医療関係の方々にも支持していただいています」
窓口勤務など、接客上、書類を扱う人には!
たとえば携帯ショップの窓口勤務などの場合、お客への説明の際に多用するのが蛍光ペン。意外とあっという間にインクが減ってしまったり、ペン先がバラけて使えなくなることも。
春原さん 「トンボ鉛筆の『蛍コート』はポリマーコート芯でペン先が強く、ずっときれいな線が引けるところが最大の特徴。細芯では顔料専用の特別製の特殊プラスチック芯を使うことで、従来のすぐに潰れるオマケ芯と違って強い筆圧での文字筆記にも耐えられます。また、専用の補充インク『蛍コートチャージャー』もあるので、長く使うことができて経済的ですよ」
事務職系etc…。大事な書類を取り扱う職業向けに
手書きの際に億劫なのが、書き損じ。特に一枚しかない書類などの場合は、綺麗に消せるかどうかも重要なポイントです。トンボ鉛筆が開発した独自機構のエアータッチシステムを搭載した『モノエアー』は、使いはじめから使い切りまで驚くほど軽い使い心地を実現しています。
春原さん 「テープ供給をコントロールするエアータッチシステムによりテープを切るための抵抗が不要となりとても軽く引くことができます。「修正」というマイナス作業も気持ちよくスムーズにおこなえます。また、コンパクトなボディですが、10mのテープを搭載しているのでたっぷり使うことができます。経済的な詰め替えタイプもラインナップしていますよ」
ポップ制作など、人の目にインパクトを与えるものを作る人たちへ
薬局や本屋などはもちろん、あらゆる小売店にとって今はポップの出来の良し悪しが売り上げを左右する要。 そんな人の目に残る、カラフルなものを制作するのに、非常に適したアイテムがこちら!
春原さん 「極細字0.3mmと太字0.8mmの使い分けができる『プレイカラーK』、垂直に押せば直径5mmのドットを押せるスタンプ芯付きの『プレイカラードット』の2種類を使い分けることで、カラフルで目を惹くポップの作成ができますよ。『プレイカラーK』は最大36色のカラーバリエーションも魅力です」
デザイナーやイラストレーターなど、クリエイター系にお仕事の方にコレをススメたい
デスクトップ上でのイラストレーションに手書きのタッチを加えると雰囲気のあるイラストに仕上がるもの。特にファッションイラストの分野ではまだまだ手書きイラストの需要は非常に高いのです。『色辞典』はプロユースの色鉛筆としてトンボ鉛筆が誇る自信作です。
春原さん 「全100色ラインナップの『色辞典』に加えて、全108色のグラフィックマーカーの『ABT』を組み合わせれば、多様なカラーとタッチを作品に盛り込むことができますよ」
【最後にとっておきの“みんなが知りたい”情報】
よく考えたら、人生であんまり文具を使い切ったことってないかも…
メーカーの人が教えてくれた文具を使い切るコツ
ここまでデキる男になれる文房具をご紹介してもらったものの、キャップを開けっ放しにしてしまったりと、文房具ってなかなか最後まで使い切れないもの。そこでいわゆる”なかの人”である春原さんに、文房具を使い切るコツについて教えてもらいました。
春原さん 「ゴム部が千切れるのを防ぐようにスリーブの角を丸くした『モノシリーズ』の消しゴムや、ペン先をコートすることで耐久性を上げた『蛍コート』など、弊社でも文房具を最後まで使えるように機能を盛り込んだ製品がありますので、いつも使い切れずに新しい製品を買っている方は、そういった製品を選んでみてはいかがでしょうか?
しかし、最終的にはユーザーの皆さんのちょっとした心がけが大事です。たとえば消しゴムもスリーブを外さずにゴムの減り具合に合わせてスリーブをカットするように心がけると、円形に減ったり紛失するのを防ぐことができて長持ちします。また中綿式のマーキングペンも一般的にペン立てなどに立てて保管することが多いですが、実は寝かせて保管したほうが使用期間が伸びるんです。これはインクのなかの顔料が一番分散した状態で保管でき、ペン先詰まりを防ぐことができるためです。ユーザーのみなさんが文房具に愛着を持ってもらうことが一番重要ですので、お気に入りのアイテムを探すことが文房具を使い切るコツかもしれませんね」