エチケット(ラベル)が読めなくても、パッと見ただけでワインの味が分かる?!
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エチケット(ラベル)が読めなくても、パッと見ただけでワインの味が分かる?!

雑誌『一個人』編集部です。
ワインショップやスーパーなどのワインコーナーにずらりと並んだワインの数々。エチケット(ラベル)を見るだけでもいろいろなデザインがあって楽しいですね。「ジャケ買い」ならぬ、「エチケット買い」も時には無くもないですが、できれば味わいが好みのものを選びたいですね。

大阪のワインショップ「mista」で店長をしている、ソムリエの竹内香奈子さんに「見た目で味わいが分かる」方法を紹介してもらいます。
是非ワイン選びの参考にしてくださいね!

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いらっしゃいませ。

大阪のワインショップ「mista」で店長をしている、ソムリエの竹内香奈子と申します。

最近、ワインの品揃えの多いお店が増えてきましたね。

先日、スーパーに行ったときワイン売り場にずらりと並んだワインを見て驚きました。

2Fのフロア全てがワインで楽しくて、ついつい長居してしまいました。

それにしても、ワインのエチケット(ラベル)を読むのは難しいですよね。

フランス語やイタリア語など造られた国の言語で書かれていますし、読めたとしてもどんな味わいなのかが分からない・・・なんてことも。

見た目で味わいが分かればいいのに。と思う方も多いのでは?

実は、それができるんです!

それは、ワインボトルの形で見分ける方法

そこで今回は、見た目で味わいが分かる簡単なワイン選びをご紹介します。


◆ワインボトルの形を覚えておけばワインの味わいや産地が分かる!

ワインボトルにはさまざまな形があります。

大きく分けて4タイプあり、それぞれの形によって味わいや産地、ブドウ品種がほとんど決まっています。

ということは、ボトルの形と味わいを結び付けて覚えておけば、ボトルを見ただけでワインの味や産地が分かるのです。

見た目で味が分かるって簡単でいいですよね。


◆ワインボトルの歴史

ワインはもともと陶器に入れられており、何年も寝かしておくことができなかったため長期熟成はしていませんでした。

1500年後半~1600年初期になるとヨーロッパでガラス瓶が造られ、コルク栓と一緒に使われ始めました。そこで、ガラスの瓶の中で熟成させるというワインの楽しみ方が誕生したのです。

それがシャンパンの発明に繋がるのです。


◆シャンパンは偶然から生まれた

では、ガラス瓶とシャンパンはどのような関係があるのでしょうか?

それは1660年頃、フランスでガラス瓶のワインボトルに詰められたワインをイギリスに輸出したときのこと。

寒さで発酵が止まってしまったワインが、暖かい春になり再び発酵を始めたのです。

瓶の中で糖分は発酵によってアルコールと炭酸ガスに変化していきます。

その発酵中のガス入りのワインをイギリス人が飲んだところ、とてもおいしかったのでイギリス人のごく一部の人たちがワインを瓶詰めして発酵中のものを飲むようになりました。この偶然からシャンパンは誕生したのです。初めてシャンパンを飲んだのはイギリス人だったのですね。


◆シャンパンのボトルのサイズと容量

通常のシャンパンやワインの容量は1本750mlです。

シャンパンには、小さなボトルから大きなボトルまでありそれぞれに呼び名があります。

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ドゥミ・ブテイユ(1/2本分)とブテイユ

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ブテイユ、マグナム(2本分)、ジェロボアム(4本分)

1/4本分(188ml)= Quart(キャール)
1/2本分(375ml)= Demie-bouteille(ドゥミ・ブテイユ)
1本分(750ml)= Bouteille(ブテイユ)
2本分(1,500ml)= Magnum(マグナム)
4本分(3,000ml)= Jeroboam(ジェロボアム)
6本分(4,500ml)= Rehoboam(レオボアム)
8本分(6,000ml)= Mathusalem(マチュザレム)
12本分(9,000ml)= Salmanazar(サルマナザール)
16本分(12,000ml)= Balthazar(バルタザール) 
20本分(15,000ml)= Nabuchodonosor(ナビュコドノゾール)

なんと! 20本分まで入るボトルが作られているのです。

一度、飲んでみたいですね。 

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手に持っているのはジェロボアム。かなり大きいです。


◆ワインボトルの形は4種類覚えておけば味わいや産地が分かる!

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覚えておきたいワインボトルはこの4タイプ!

先ほどワインボトルの形は大きく分けて4タイプあるとお話しましたが、どんな種類があるのでしょうか?

○ボルドー型「いかり肩」

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肩が張っていて肩から底まで径が同じで一般に「ボルドー型」と呼ばれています。フランスのボルドー地方の伝統的なボトル。ワインボトルの代表的な形で、世界中で使用されています。

ボルドータイプなので、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどのブドウ品種によく使われています。また、タンニンが強いボルドータイプのワインは、長期熟成により澱が瓶にたまります。ワインを注ぐときに澱が入らないように肩の部分で受け止められるようにいかり肩になっているのです。

この形のボトルに入っている味の傾向は、赤ワインは渋みが多くしっかりとした濃厚な味わいで、白ワインはすっきり爽やかな辛口が多いです。

貴腐ワインにも使われているので、とろみのある天然な極甘口なものもあります。

○ブルゴーニュ型「なで肩」

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なで肩で、肩から底にいくほど径が大きくなっていて一般に「ブルゴーニュ型」と呼ばれています。

フランスのブルゴーニュ地方の伝統的なボトル。このボトルも世界中で使用されています。

ブルゴーニュタイプなので、ピノ・ノワールやシャルドネなどのブドウ品種によく使われています。また、なで肩で澱を受け止められないためタンニンの少ない澱が出にくいワインに使われています。

この形のボトルに入っている味の傾向は、赤ワインは少し酸味がある優しい渋みのすっきりした味わいで、白ワインは濃厚な味わいでコクのあるものが多いです。

○アルザス(ドイツ)型「スリム体型」

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左がアルザス型、右がドイツ型。

すらっと背の高いスリムなボトルで一般的に「アルザス型」「ドイツ型」と呼ばれています。

ボトルの形はよく似ていますが、ドイツ型よりアルザス型のほうが、もっと背が高く細身です。

フランスのアルザス地方やドイツの各地でよく使われていて、ほとんどが白ワインです。

ブドウ品種は、リースリングやピノ・ブラン、ゲヴュルツトラミネールなどがよく使われています。

フランス産は辛口でしっかりした味わいで、ドイツ産はフルーティでジューシーなアルコールの低いものが多いです。他の国でもこの形のボトルには、フルーティで甘酸っぱい白ワインが入っていることが多いです。

○シャンパン型「なで肩、でっぷり」

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ブルゴーニュ型を太くして瓶の厚さを厚くしたずっしりと重いボトルで一般的に「シャンパン型」と呼ばれています。泡のあるワインに使われています。

泡による気圧に耐えるために厚手に作られているのです。

この4タイプさえ覚えておけば、だいたいの味の特徴がつかめます。

例えば、「渋みのある濃厚な重い赤ワインが飲みたい」というときにはボルドー型を、「渋みが少なくてすっきりした赤ワインが飲みたい」というときにはブルゴーニュ型を、「フルーティな白ワインが飲みたい」というときにはアルザス型を、「シュワっとした泡ものが飲みたい」というときにはシャンパン型を選べばいいのです。

世界中のワインが、おおよそこの4つのタイプに分けられているので簡単にワイン選びができちゃいますね。


◆ワインボトルの色が違うのはなぜ?  

ワインボトルの形の違いからは味わいが分かりましたね。では、ボトルの色からは何がわかるのでしょうか?


ワインは光を嫌い暗い場所で保管します。ボトルに色があるのは、光によるワインの劣化を防ぐためなのです。つまり、色を付けると光が通りにくくなるのです。

白ワインはほとんどが透明で、他に薄い緑色と茶色のボトルがあります。

透明なボトルが多いのは、白ワインは長期熟成するものが少ないからです。

ロゼワインも白ワインと同様、長期熟成するものが少ないためほとんどが透明ボトルです。

それに、透明の方がロゼワインのきれいなピンク色が見えるからなのです。

赤ワインはほとんどが濃い緑色のボトルです。

濃い緑色にするのは、赤ワインは白ワインやロゼワインに比べ長期熟成させるものが多いからです。

ただ赤ワインにもひとつだけ例外があり、透明なボトルのものがあります。

それは、ボジョレー・ヌーヴォー

ボジョレー・ヌーヴォーは熟成するものではなくなるべく早く飲むワインです。

透明なボトルは、「早く飲んでね」という早飲み向けの印なのです。


いかがでしたでしょうか。

今回頭に入れていただきたいのは、以下の3つです。

①ワインボトルのタイプは、「ボルドー型」「ブルゴーニュ型」「アルザス型」「シャンパン型」の4種類。

②渋くてしっかり濃厚な赤ワインは「ボルドー型」。渋みが少なくさっぱりした赤ワインは「ブルゴーニュ型」フルーティな白ワインは「アルザス型」を選ぶこと。

③透明なボトルは早く飲むべし。

これで、スーパーやワインショップでワインを購入するときに読めないエチケットとにらめっこせず、簡単に決めることができますね。

ボトルから選ぶのもひとつの方法! 上手く活用してくださいね。

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