鯉登(こいのぼり)菖蒲(あやめ・しょうぶ) 燕(つばめ)これ全部実在の名字です・・・【珍名さん列伝】
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鯉登(こいのぼり)菖蒲(あやめ・しょうぶ) 燕(つばめ)これ全部実在の名字です・・・【珍名さん列伝】

雑誌『一個人』編集部です。
仕事で名刺交換をして、名字を読めなかった経験ありませんか? 日本には約29万種類の名字があるといわれ、初見では読めない名字も多いのです。そんな珍しい名字をご紹介したいと思います。
5月といえば、春ですね~。
今回は「鳥」と「お花」にまつわる珍名さん、「こどもの日」にちなんだ武者にまつわる珍名さんをご紹介します。

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鎧、兜、刀、弓、、武者、鯉登(こいのぼり)さんまで!? 武者にまつわる珍名

兜

連休中には「こどもの日」もあることから、各地で鯉のぼりが元気に泳ぐ光景が見られます。「こどもの日」は、かつては「端午の節句」と言われ、子供の健やかな成長を願う行事として奈良時代に中国から伝わった風習とされています。

「こどもの日」には、鯉のぼりを揚げたり、鎧兜(五月人形)を飾ったりして子供の成長を祝う。名字の中にも、「こどもの日」に関係していそうなものもあります。鯉幟(こいのぼり)という名字はないが、鯉登(こいのぼり・こいと)や鎧(よろい・あぶみ)・兜(かぶと)・刀(かたな)・弓(ゆみ)・武者(むしゃ)・人形(ひとかた)など。

また、端午の節句の日に入る湯として知られる菖蒲(しょうぶ・あやめ)という名字や、食べる物としては粽(ちまき)や柏(かしわ)・餅(もち)など、屋外では鯉のぼりの泳ぐ空(そら)や大空(おおぞら)・青空(あおぞら)などの名字もあります。

ちなみに、端午の節句に菖蒲湯に浸かるのは、昔から菖蒲は病気から身を守る薬草とされており、子供の成長とともに大人の健康も願って行われた風習と思われるます。これらの名字は、全てが端午の節句から生まれた名字とは限らず、鎧や兜・刀・弓などの名字は戦国武将の装束として、それらの製作に係わったことから生まれた名字と考えられます。武者の勇ましさから、そのような立派な人間に育ってほしいとの強い思いでこどもの日には鎧や兜が飾られるのです。


日本人の「花」の名字、実は明治以降に流入した種は存在しない

1月に沖縄県で咲き始めた桜も、4月には東北地方に、やがて5月には北海道の根室まで達し、日本全国を駆け巡った桜前線も終わりを迎えます。ところで、名字の中には桜の花の名字はもちろん、多くの花に関するものが多数あるのです。今回は、花に関する名字を紹介します。

今では、一年中様々な花を花屋や植物園等で見ることができます。しかし、名字としてある花は、日本に昔からあるもので、明治以降に外国から入ってきた花の名字は存在しない。名字として存在する花には、菊(きく)・蓮(はす)・桜(さくら)・梅(うめ)・桃(もも)・椿(つばき)・梔(くちなし)・薊(あざみ)・百合(ゆり)・撫子(なでしこ)・桔梗(ききょう)・菖蒲(あやめ・しょうぶ)・杜若(かきつばた)・牡丹(ぼたん)・朝顔(あさがお)・芭蕉(ばしょう)・芥子(けし)・躑躅(つつじ)・山吹(やまぶき)・馬酔木(あしび)等の名字があります。残念ながら、女郎花(おみなえし)や向日葵(ひまわり)等は存在しません。花に関係のある、花見(はなみ)・花咲(はなさき)・花摘(はなつみ)・花植(はなうえ)・花籠(はなかご)等の名字もあり、当然、莟(つぼみ)という名字もあります。

花の名字の中で、朝顔さんや杜若さんは名字を付ける時にたまたま庭にその花が咲いていたから、躑躅さんはもともと小さい原っぱで小原を名乗ったが、春にその一帯に見事な躑躅が咲くことから躑躅に改名、桔梗さんは屋号の桔梗屋から、莟さんは、昔家が火事になり焼け残った梅の木で一時的に仮の母屋を建てたところ、梅の木から芽が出たので「つぼみ屋」と呼ばれ、明治時代に「莟」という名字にしたそうです。


5月10日から5月16日は愛鳥週間

5月10日から5月16日は愛鳥週間です。野鳥保護思想普及のために昭和25年に定められ、現在は公益財団法人日本鳥類保護連盟により、野鳥を通して自然の保護など様々な取り組みがなされています。日本にも様々な鳥が生息しているが、その鳥の名前が名字として存在しています。

・雀(すずめ)・燕(つばめ)・烏(からす)・鶯(うぐいす)・鷺(さぎ)・鷲(わし)・鷹(たか)・鴨(かも)・鴇(とき)・鶴(つる)・鳶(とび)・鴫(しぎ)・鳩(はと)・鴻(おおとり)・鷗(かもめ)・鶉(うずら)・白鳥(しらとり)・雲雀(ひばり)などがあります。いずれも馴染みのある鳥です。

これらの名字の中に、なぜか日本の国鳥である雉子(きじ)が存在しないのが不思議なものです。雉子は日本各地に生息し古代から人々にも愛され、昔話の桃太郎にも登場しているのに。

しかし、雉子の付く名字は唯一「雉子牟田(きじむた)」のみ。これは、雉子は国鳥になるほど高貴な鳥であり、名字にするのが恐れ多かったことも考えられます。鳥の名前だけではなく、鳥にまつわる地名や名字もあり、地名では鵤(いかるが)や飛鳥(あすか)・斑鳩(いかるが)、名字では・朱雀(すじゃく)・鷦鷯(ささき)・善知鳥(うとう)など。鷦鷯は「ミソサザイ」という小さな鳥であるが、朱雀や善知鳥はどのような鳥であったのか全く想像がつかない。

また、鳥に関係する名字で、鷹がいなければ(無し)小鳥は安心して遊んでいられることから「小鳥遊」で「たかなし」、鶏の鶏冠は赤く、紅葉した楓の葉に似ていることから「鶏冠井」で「かえで」というようにトンチを効かせないと読めない名字もあるんです。

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いかがでしたでしょうか? 植物や生き物の名字だなんて、すてきだなぁと思いましたが、躑躅(つつじ)や鷦鷯(ささき)などは難しい漢字ですね。字画が多くて書くのにストレスにならないかと思うほど。それでもこの名字に決めたご先祖は、何らかのこだわりや思いがあったのでしょう。


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