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ーハイタワー三世のコレクション&知っておくと便利なトイレ情報ー

子供はもちろん大人が夢中になれる夢の国・ディズニーシー。世界初、「海」をテーマにしたディズニーパークとして誕生し、今年9月には18周年を迎えます。ディズニーシー・マニアのみっこさんが、十数年間にパークに通って集めた、細かな雑学や効率的な楽しみ方、意外に知られていないテクニックやトリビアが詰め込まれた本『701回通ってわかった ディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』を、今日から特別掲載(無料公開)していきます。「ワンランク上のディズニーシー」の楽しみ方を発見してください!
※本書の内容は2016年4月15日現在の情報をもとに構成しています。また、この内容は筆者独自の取材や見解に基づくものであり、公式のものではありませんのでご了承ください。
【隔日18:00に更新】


「秘密の倉庫」に隠された、ハイタワー三世のコレクションの数々

「秘密の倉庫」に置かれた美術品は、ひとつひとつを見ていくと、非常に丁寧につくられ、緻密(ち みつ)に時代考証がされていることがわかります(175~176ページ参照)。ハイタワー三世の書斎(「あるもの」が消失する部屋)を出て、暗く狭い通路を進んだ先が「秘密の倉庫」ですので、ぜひじっくり見てくださいね。

ハイタワーの人柄までが表現されている

「秘密の倉庫」には無数の荷物が置かれており、中には梱包を解いてさえいない荷物が無造作に積み上げられている様子も確認できます。ホコリをかぶったまま、長年放置されてきたようなものも多く見られます。
 よく見ると「THIS SIDE UP(この面を上に保管)」と書かれているのに、「真横」や「さかさま」になって積まれている木箱もあります。貴重な品々の扱いはいい加減……というハイタワー三世の性格も表現されているのですね。

●中央に置かれた「巨大な石像」

ハイタワー三世のコレクションの中でもっとも大きい石像。以前存在していた、公式のアトラクション特設サイトによれば、これは「ラムセス2世」像。ラムセス2世は、古代エジプト史上「もっとも偉大なるファラオ」と呼ばれる人物。

●台座の前に立てかけられているふたつの「棺」

ラムセス2世像の台座の前に、ふたつの「棺」が無造作に立てかけられている。ひとつはフタがはずれて中のミイラが見えている。このミイラが運ばれた時の様子は、ホテルロビーに飾られた絵にも描かれており、ミイラにスメルディング(ハイタワーの従者)が驚いている様子がわかる。

●ホテルロビーにあるのは「王家の墓の入口」

ホテルに入って左側のロビーにフロントデスクがあり、キーボックスは石造りの立派な装飾に囲まれている。実はこれは、ミイラなどを手に入れたエジプト遠征時に一緒に持ち帰った「王家の墓の入口」。持ち出す際、「入口を爆破して、さらに多数の宝物を盗み出していた……」と、前述の特設サイトに記載がある。ちなみにハイタワー三世がエジプトの王家の墓に行ったのは、1887年という設定。

●鎖で繋がれている、顔だけの「タマスの像」

秘密の倉庫の一番奥に、鎖で繋がれた「不気味な顔だけの像」がぶら下がっている。「tamas」とはサンスクリット語で「暗闇」を意味する言葉。像の口の中では、時々「緑の目」が光る。もちろんこれは、「あの呪いの偶像」の目。この像は、アトラクション内外の新聞記事や写真に写っている。例えば、建物に入って右手の絵には、ハイタワー三世が象に乗り、像を運ぶ様子が描かれている。

●港から続く「秘密の水路」

タマスの像の下ある、「井戸」のようなもの。半開きの扉の奥に、ゆらゆらと水面が反射する様子が確認できる。実際に水があるわけではないが、照明で水面のように見える、見事な演出。この水路の周りには梱包を解かれていない荷物があるが、これは、この建物の地下にも、ハイタワー三世の倉庫があるという設定があるため。彼は、ニューヨークの港からホテルの地下に荷物を搬入するための「秘密の水路」を持っていたという設定もあり、ここが水路の入口だと考えられる。

●エジプト神話に登場する数々の「神」

ラムセス2世像の周りにある数体の像は、ミイラなどと一緒に、ハイタワー三世がエジプト遠征で手に入れたもの。全身が黒いのが「アヌビス神」で、ミイラづくりの神。ミイラづくりの際、防腐処理のために遺体に塗る「タール」が真っ黒だったことに由来する、という説がある。「人型」の像が「トトメス3世」で、古代エジプト第18王朝6代目のファラオ。ワニのような頭の像は「ソベク(またはセベク)神」。ナイル川に生息していたワニが、民に非常に恐れられていたため神格化された、という説がある。また「鳥の頭」をした像は、「ホルス神」。

●遺体の内臓を入れておく「カノプス壺」

ラムセス2世像の台座部分に、「棚」のような部分があり、人型や動物などさまざまな形の「小さな壺」らしきものが置かれている。これは「カノプス壺(Canopic jar)」と呼ばれるもの。古代エジプトではミイラをつくる際、魂が宿っている心臓を除き、重要と考えられていたその他の臓器を取り出して保存するために壺に入れていた、と考えられている。ちなみに、ここにある壺のひとつが倒れて中身が出ている。不気味だが、ぜひ確認を。

おすすめトイレはここ!

 パークに行った時に困るのが、混雑時のトイレ。シーではパーク全体に平均的にトイレが設置されており、ランドほどの行列になることはあまりありません。
 空いているトイレ・混んでいるトイレを下に一覧にしましたので、参考にしてみてください。

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 どうしても困った時には、「レストランの中にあるトイレ」を使うというのもひとつの手。着席型のレストランにはトイレが設置されていることが多いです。
 基本的にはレストラン利用者のためのものですが、気軽に利用できるところもあります。
 また、いつでもほぼ確実に空いている穴場のトイレがひとつあります。それはS.S.コロンビア号の中にあるトイレ。「テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ」入口の反対側にある小さなトイレです。
 ラウンジ内には利用者用のトイレがあるため、この小さなトイレにはいつ行っても人がほとんどいません。個室数は少なめですが、覚えておくと便利です。




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