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ディズニーで並ばなくても面白いマニアックな見どころがある ~十数年、年間パスポートでディズニーに通う達人・みっこが教えてくれる⑬ ~

2019年のGW(ゴールデンウィーク)は10連休。夢の国・ディズニーランドに出かける人も多いはず。ただ混雑が予想されること必至な時期。そこでディズニーの達人・みっこさんに聞いた混雑回避テクニック本『ディズニーの待ち時間を劇的に減らす方法』の内容を本日から毎日、少しずつ特別掲載(無料公開)していきます。【隔日18:00に更新】(『ディズニーの待ち時間を劇的に減らす方法』著/みっこ より引用)

人と違う体験ができる花火の鑑賞方法

 一日のパークの締めくくりを彩る花火。季節のイベントによって名称や音楽は変わりますが、打ち上がる場所は基本的には変わりません。

 打ち上がる場所は、ランドとシーのちょうど中間地点。ランドでは、シンデレラ城の目の前に立つと城の左上方向。シーでは、パークに入ってプロメテウス火山を正面に、右斜め上方向です(ただし、ミッキー広場からは花火は見えません)。

 花火が見える定番スポットは、拙著『ディズニーに行く前に知っておくと得する66の知識』(文響社)で紹介していますのでご参考までに。今回は、多くのゲストは足を運ばないような、「ちょっと変わった」鑑賞場所をご紹介します。人と違うめずらしい体験をしたい方におすすめです。

【花火鑑賞のちょっと変わったおすすめスポット】

ランド
スプラッシュ・マウンテンの滝壺の前
とにかく打ち上げ場所に近いため、音と迫力がすごい。ただし真上に花火が上がるようなかたちになるので全体は見えにくい。

キャンプ・ウッドチャック付近
人のいないトムソーヤ島とアメリカ河を背後に花火が上がり、独特の雰囲気。風向きによって、打ち上げ前後には周辺が一時的に立ち入り規制がされる事も。

蒸気船マークトウェイン号
花火実施の時間帯に運行は停止するが、船に乗せてもらえる場合がある。花火終了後は出港するので、そのまま船に乗っている事もできる。

スイスファミリー・ツリーハウス
意外な穴場。最上階部分(3段ベッドの小屋)周辺から見て、スプラッシュ・マウンテン方向に花火が上がる。高い位置から見えるランド唯一の場所だが、木の陰になるため、雰囲気を楽しむ感じに。

トゥーンタウン、ロジャーラビットの噴水周辺
噴水あたりから見ると、トゥーンタウンの「花火工場」の上に花火が打ち上がるように見える。

シー
S.S.コロンビア号のデッキ
遠めなので迫力はないが、パーク全体を静かな雰囲気の中で見られる。

アラビアンコーストの中庭
マジックランプシアターの建物右上に花火が上がる。また、マーメイドラグーンからアラビアンコーストへ向かう橋の上からは正面に見える。

ケープコッドの灯台付近
意外な穴場。灯台がある高台から見ると、タウンホールの時計台とプロメテウス火山の間、やや山よりに花火が上がる。

リドアイル
ほぼ真正面に上がるので見晴らしがいい。花火の光が海に反射する場面も。クリスマス時期だと水上のクリスマスツリーも一緒に見られる。​

ポンテヴェッキオ橋
ポンテヴェッキオ橋の途中にある壁や窓の穴を、額縁のように見立てて、花火の写真を撮れる。


並ばなくても面白いマニアックな見どころ

 ショーやパレードを見るために長時間待てないという場合は、視点を変えて楽しんでみてはいかがでしょうか。

☆パレードの「最初」と「最後」に注目(ランド)

 基本的に「ホーンテッドマンション」脇からスタートし、シンデレラ城前を通ってトゥーンタウン方向に進むパレード。スタート時、前述したように、スタート直後のキャラクターはほぼ確実に正面を向きます。

 この時、もしカメラの望遠レンズがあれば、「空飛ぶダンボ」の脇あたりからパレードルートに向かう準備をしているキャラクターたちが、かなり前からポーズを作って静止している場面を見る事ができます。ちょっとマニアックな注目ポイントです。

 もうひとつ、一見の価値があるのがパレードの「最後」。フロートに乗ったキャラクターやダンサーがトゥーンタウンのショップ「ギャグファクトリー/ファイブ・アンド・ダイム」の脇に帰っていく時、キャラクターやダンサーが集まってアドリブでポーズをとってくれるなど、他では見せない集合シーンを見せてくれる事もあります。

☆ツリーハウスの上からしか味わえない景色(ランド)

 パークエリア全体が平面的で、パーク全体を見渡せる場所がほとんどないランド。そんな中、唯一とも言える「高い位置からパレードが見られる場所」が、アドベンチャーランドの「スイスファミリー・ツリーハウス」です。

 パレードルート周辺の照明が落とされ、全体的に暗い中を光のフロートが並んで進んでいく姿はここからしか見る事ができません。

 とくに見やすいのは、ツリーの最上階部分にあたる、子どもたちの部屋(カラスの巣)の手前、少し木の葉が少なくなっている場所です。プラザ(シンデレラ城前にある円形の広場)を進んでいくフロートが見えます。また、「カントリーベア・シアター」前を通過するフロートやシンデレラ城の脇を通過するフロートを見られます。

 パレード全体が非常によく見えるという事ではなく、あくまで「上部からパレードの様子がわかる」というイメージですが、ここからしか味わえない、ちょっと変わった雰囲気が楽しめます。もし通りかかったら、覗いてみてくださいね。

☆「工事中の壁」の反対側もポイント(ランド)

 ディズニーランドでは現在、トゥモローランド周辺で大規模工事が行われています。そのため、このエリアのパレードルート周辺は大きな棚や壁で囲まれている場所が多くあります。一部ルートが狭くなったり、ゲストが待つ事ができなくなったりしています。

 実は工事の壁の反対側の通路もおすすめです。お察しのとおり、壁側に人がいないためキャラクターは必然的に反対側のゲストのほうを向くからです。

ドックサイドステージの横や裏(シー)

 S.S.コロンビア号の前にある屋外タイプの「ドックサイドステージ」。ここではキャラクターショーが開催されています。
 ここでショーを見るなら、ステージに向かって左横側から、ステージ裏を見るという、変わった鑑賞方法も面白いと思います。
 ステージで開催されるショーはまったく見る事ができませんが、出番を待つキャラクターたちが、アドリブでポーズをとってくれたりする事があります。
 かなりマニアックな場所ですが、そうしたキャラクターの様子を写真や動画に収めたいマニアの方にも人気の場所です。もし空いていたら覗いてみてください。

☆キャラクターを真上から撮る(シー)

 シーで行われるハーバーショーは、最終的に「ひとつの船に多くのキャラクターが乗って帰る」パターンが多くあります。
 ハーバーを1〜2周してから帰るケースがほとんどですが、最終的に海の北側にある橋(アクアダクトブリッジ)の下を通ります。この橋では、キャラクターを真上から写しためずらしい写真を撮る事ができます。ちょっと変わったシャッターチャンスです。

☆キャラクター、ダンサーの出入口付近(シー)

 ハーバーショーに登場するキャラクターやダンサーは、船で各ステージに現れる事が多いですが、比較的小規模なショーの場合、徒歩でステージに登場する事もあります。

 出演者が出入りする場所は毎回ほぼ決まっています(上記参照)。鑑賞場所の確保に出遅れてしまった場合や、いい場所が取れなかった時は、入退場するキャラクターやダンサーを待つのもひとつの楽しみ方です。


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