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あなたが知らない秘密を達人・みっこさんが教えてくれる ~ディズニーの新しい楽しみ方~

十数年、年間パスポートで東京ディズニーリゾートに通い、細かな雑学などを紹介するブログを15年間、約4700の記事を執筆しているみっこ氏。最新作『ディズニーがもっと楽しくなる 魔法のトリビア』には、超絶細かいトリビアが100以上紹介されているが、それでも入りきらなかったネタがたくさん。本稿は、なんと本に入りきらなかった未収録なネタをこちらで掲載していきます。何気ない風景の中にもTDRならではの「小さなこだわり」が盛り込まれており、その“気づき”は、さらにディズニーの楽しみを深めてくれる。今回は、数字にまつわるネタを公開。それでは、お楽しみあれ!

エリアのショップで働く人々を感じられる私書箱

 ディテレーニアンハーバー内にあるショップ「イル・ポスティーノ・ステーショナリー」の私書箱には「このエリアに関連のある人物」の名前が記されています。

 改装によって閉店してしまったショップや、レストラン、ショップで働く人々の存在を感じられる、地味ながらもその背景を感じられる場所です。

【私書箱に書かれた名前 】
Nicolo Marchiori(ニコロ・マルキオーリ)
「イル・ポスティーノ・ステーショナリー」の奥、現在はショップ「ベッラ・ミンニ・コレクション」だが、ここに以前あったガラス細工のショップ「ニコロズワークショップ」の職人「ニコロ」の名前。既に無くなったショップだがこんな所に名前がひっそりと残っている。
Valentina Boccaccio(ヴァレンティナ・ボッカチオ)
パークエントランスにあるお菓子のショップ「ヴァレンティーナズ・スウィート」の経営者の名前と思われる。離れた場所にもその存在が。
Oriana biscotti(オリアナ・ビスコッティ)
パンやサンドイッチのお店「マンマ・ビスコッティーズベーカリー」の夫人の名前。

 こんな所まで細かく作られているのには本当に驚きですよね。他にも何人かの人物の名前が見られます。きっとエリアに関係のある人物なのでしょうね。

東京ディズニーランドのグランドオープン日と同じ誕生日のキャラクターがいる

 パークの中に存在するキャラクターや人物には誕生日がちゃんと設定されているものもあります。その理由は細かなこだわりがあったり偶然だったり…と様々。

 そんな中、4月15日は東京ディズニーランドのグランドオープンの日。この日が誕生日になっているある人物がいるのです。それは、ディズニーシーの「タワー・オブ・テラー」でゲストをホテルツアーに案内している「ニューヨーク市保存協会」の主宰者でもある、「ベアトリス・ローズ・エンディコット」。

 現在は無くなってしまいましたが、「タワー・オブ・テラー」の特設サイトにあった彼女の日記の中で1911年4月15日の日記に「今日は私の誕生日…」と記されていました。

 アトラクションを楽しむ上では全く関係のない話ではありますが、偶然なのか、意図的なのか、記念すべき日が誕生日になっているのです。
ちなみにディズニーシーのシンボル的な存在でもある、豪華客船SSコロンビア号。こちらの「進水式」も同じく4月15日です。

 これはアトラクション、「タートルトーク」内に入り、右側の壁に貼られている新聞記事に同船の経緯が書かれています。

 ただ、こちらは「偶然」ではなく、ベアトリス・ローズ・エンディコットの父であり、同船などを所有する大企業、「USスチームシップ・カンパニー」の社長、コーネリアス・エンディコット三世が「自分の娘の誕生日に進水式を設定した」のです。

 なお、この4月15日はランドのグランドオープンの日でもあるのですが、実はあの実在した有名な豪華客船、タイタニック号が沈没した日(1912年4月15日)でもあるのです。   
これは公式に触れられている訳ではありませんが、実際に起こった悲劇を二度と起こしてはならないとの思いが込められているのかもしれませんね。

「ニモ&フレンズ・シーライダー」に停泊している潜水艇にある数字の謎

 パーク内に隠れたさりげない「数字」のこだわりは新旧様々な施設やアトラクションに登場します。

 2017年5月にオープンした「ニモ&フレンズ・シーライダー」のスタンバイ列の近くには停泊している船や潜水艇があります。ここの一番北側に停泊している魚型の潜水艇の船の尾ひれを見ると何やら数字が書かれています。
この数字は「120517」。一見すると意味のない数字に見えるのですが、これは逆に読むと、「2017年5月12日」の意味。これは同アトラクションがグランドオープンした日付なのです。

 また、このアトラクション建物に入ると、中央上部にある円形のスクリーンで体験前に説明を受けます。この映像の途中に、同じく「魚型の黄色い潜水艇」が登場します。

 この船の尾ひれ部分に書かれている小さな数字は「151101」。先ほどの様に、日付にはなりにくそうなのですが…。

 この意味の無さそうな数字ですが、同アトラクションがまだ前身の「ストームライダー」だった頃、同じく近くに「クレーンで吊るされていた潜水艇」があったのですが、この潜水艇に書かれていた番号と同じなのです。
前作の「ストームライダー」では、気象コントロールセンター(CWC)の所有で活躍していたであろう潜水艇。映像に登場の「黄色い潜水艇」は姿と形を変えて、新しい海洋生物研究所の探査艇となったのですね。

 誰も気が付かない様なこだわりをこうして静かに仕込んでおく所や、前作とのつながりも残しておくところがディズニーらしい所ですよね。


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