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【試し読み】 『結婚してもしなくても うるわしきかな人生』(著・小林久乃)

「既婚、未婚にこだわる時代はもう終わり」
毎日が分岐点の女性たちに伝えたい
人気ライター・小林久乃による初の濃厚エッセイ『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』の中から「はじめに」と「起」の章の1、2(「起承転結」の章構成)を試し読みとして本書籍そのままに公開します。

はじめに

 まずはお礼を言わせてください。拙著『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』を手に取っていただいてありがとうございます。今まで裏方として数え切れないほどの本に関わって、作って、そして売りまくってきました。ですから、ひらめきから始まった本の企画が社内会議を通って、店頭に並ぶまでの難しさは身をもって知っています。
 どうかここから綴られていく、文章を楽しんでもらえますように。

 では、この本の簡単な内容と、私について。
 私の職業はフリーランスのライター、編集者、クリエイティブディレクター、撮影コーディネーター……と毎日変わっています。私は女性雑誌編集部出身で3日間寝ないでロケに行く、徹夜作業は日常茶飯事という、コンプライアンスをガン無視した状況で20代は働いてきました。振り返ると、あれは夢物語だったような気がします。
 これは経験則ですが、編集という仕事はやたらタスクが多い。常に時間の逆算に追われているので、必然的にできることが増えていくのだと思います。そのせいでしょうか、オファーのある仕事の種類が増えていくのです。仕事で声をかけてもらえたら、デートと同じく一切断らない主義なので、基本はすべて参加してきました。並べてみるとどれも片仮名の肩書きばかりで、おしゃれぶっていそうに見えますね。でも単に色々なことを生業と謳って、食いっぱぐれのないように予防線を張っているだけです。自己紹介をするときは
「はじめまして、今回編集を担当します。小林久乃です」
「こんにちは、ライターの小林です」
と、毎回、肩書きの変わるややこしさは否めませんが、仕事はすごく楽しいです。その楽しさを継続できるように、それなりに努力はしています。
 32歳でフリーランスデビューをして、まさか44歳まで独身で仕事を続けているとは思ってもいませんでした。なぜなら結婚をして、とっとと奥様の身分に鎮座していると思っていたからです。出版の仕事は小さい頃からの夢でしたけど、駆け抜けたら終わり。結婚後は書店でパートをしながら、毎日入荷されてくる本や雑誌を辛口チェックしているはずだったのに? 子どもの運動会の応援でお弁当を作って、保護者種目で走っているはずだったのに?? 『予定調和』という言葉の偉大さが身に染みてくる次第であります。
 そして未婚の今、日本で生活をしていて感じるのは『既婚』という身分証明を持ち合わせていないことの窮屈さです。
 フリーランスが集まる撮影、取材現場では特に感じることはありません。そもそも同じような、物作りの感覚を持った人たちが集まる場所なので、スタッフの歴史よりも仕事の内容が現場では優先されます。ただ疑問を感じるのは、スーツを着た一般企業の方々と仕事でやり取りをするときのこと。私もTPOに合わせてそれなりの格好で、きちんと話しているはずなのに

「あれ? プロフィールにないですけど結婚しています?」
「お子さんがいるとか」
「ひょっとしたら、かつては結婚していました?(笑)」
「そもそもおいくつですか?」
と、そんな風に好奇心で溢れかえったおっさんたちの視線を感じるのです。聞いてもらえれば質問には答えます。でもそもそも初めて会った人に、自分の個人情報をさらけ出すのもいかがなものかと。もし私が既婚者だと偽ったら、この仕事はなくなってしまうのでしょうか?

 そういう場面に出くわして、思い出したのは今までさまざまな媒体で制作してきた恋愛、結婚に関する記事。そして出会った読者の皆さんの顔。
 ほとんどが会社員で日々、婚活を頑張っているとか。そこで聞こえてくるのは、社内や実家を含めた周囲からのプレッシャーがあること、友人同士でも結婚するのか、出産するのかでザワザワすること。そしてその渦中で、未婚の自分が惨めであること。
 でも自ら何かを発信しているからそうなるのではなく、モヤッとする原因は外野にあるんですよね。それがおっさんたちの視線を浴びたことで、私にも非常によく分かりました。

 私も40歳になるまでありとあらゆる婚活に手を出していました。すべて水面下で行なっていたことで、仕事中は結婚願望があることは噯おくびにも出さず(いや、そうカッコつけて思っ
ていたのは本人だけかもしれませんが)頑張っていたのです。そのおかげで、結婚こそまだしていないけれど、自分にはものすごく根性があるんだと思い知らされました。だから、読者さんたちの気持ちはよく分かります。世界中の誰よりも理解をする自信があります。
 改めて思うのは、みんな可愛いんですよね。身なりもちゃんとして、なんの問題もない。居酒屋で意気投合する女子も、仕事で会う会社員の女性もみんなきれいなんです。ちゃんとそれぞれの美しさを持っている。なのに、『結婚』という熟語に対して迎合するかのように振り回されているのは、やはりおかしい。
 私から見るとおかしいな、と思う独身女性は、結婚で自分の階級を上げていこうとするマウンティング女だけです。

 では著者である当の私はどうなのかというと、現在、婚活はしていません。かといって結婚を放棄したわけではないです。常に臨戦態勢ではいますけど、別に結婚してもしなくてもこの世は楽しく生きられることも見えてきた。仕事もあるし、週末になるとひとりでもふらっと遊びに行けるスペースや街があるので、寂しさがない。
「エンジョイ!」
とまではいかないけど、ケタケタと笑って過ごせる週末があり、友人がいます。そして自分のこの状況が恵まれていることにも自覚があります。特例であることも知っています。

 できればそんな私の存在が特例ではなく、一般的なものになったらいいのに。ずっとそう思っていました。そうすれば世間にとってはありがたい、たくましい女性がめきめきと
増殖する。それにはこの考えを訴える媒体が必要だと思っていたところに、この機会をいただきました。
 私は地方のタウン誌の編集者としてデビュー後、これまでに信じられない数の人たちと出会って、交わってきました。そして彼ら、彼女らから、たくさんの情報と刺激をもらっています。加えて、プライベートでも常に引っかかる人物をチェックする癖があります。やめればいいのに、これがもう習性なものだから目が追っちゃう。その膨大なメモ(時にデスノートにも変換されますが)も実はずっと保管しています。

 培った人間観察記と、現代女性は今こんな風に生きるべきではないかと思う私なりの推論。このミックスが本書には詰まっています。書いてみたら、これまでどこにも販売されていなかった、生々しいテキストに仕上がりました。既婚、未婚にかかわらず、女性であれば頷ける内容に書きました。3組に1組が離婚する現代、いつまたあなたが未婚に返り咲くかは分かりません。その時にあたふたするのではなく、女性として凜とした姿勢を保てるためのヒントを集約させたものがこの一冊です。
 
 申し訳ないのですが、本書は純然たる婚活本ではありません。男にモテるための教訓が並んでいるわけでもないのです。著者とすべての読者の皆様の名誉のために言いますが、決して負け犬の遠吠えでもありません。
 私たち女性が、ますます清く、正しく、色っぽく生きるきっかけのひとつ。そう思いながら読み進めてもらえたら幸いです。

<起> 
結婚願望の泉はどこから湧いた

 今回、本書は『起承転結』で章を組み立てている。まず『起』となるこの章では、なぜ私たちが結婚をしようと思ったのかという、そもそもの原因を振り返りたい。どんなミス、ハプニングでもそうだけれど原因が存在する。まずはそこを探って、二度と同じ意識を自分の中にため込まないための、ちょっとした復習である。

 独身者は『結婚をしていない自分』に、どこかで負い目を感じていることが多いもの。まず一般的には、親戚の集まる場所での、独身火祭り状態が挙げられる。結婚式は酒にまみれて、まだ余分なことを言われないで済む。問題は手持ち無沙汰なうえに、故人の昔話ばかりが始まって飽きてしまう、葬式だ。独身は年寄りのいじりターゲットとなる。
「まだ結婚していないのかー。焦らにゃいかんねえー。ほら〜、赤ちゃんのこともあるでしょう。おじさん、探してやろうか?」
と、使っている言葉や口調こそ優しいものの、これは明らかに女性に対する暴言だと感じる。
「あんまり言うと最近だと『パワハラ』と呼ばれて、おじさん、うっかり訴えられちゃうから気をつけてね!」
私は、こんな感じで笑顔のまま、暴言とイラつきを現場で火葬してきた。
 そして独身市場が徐々に広がりつつある最近は
「あらっ! まだ結婚とか言っているのー? やだー、もう令和よ? おばちゃん、痴呆症とか??」
と、こちらも暴言で自分の身を守ることにしている。

 改めて言いたい。女性が結婚をすることにこだわらなくても、この世はとても幸せだ。
 昔、出版社の担当さん(女・既婚)に結婚ができないと、愚痴ったことがある。後日、彼女がくれたメールにはっとした。
『小林さんに本当に結婚したいと思う意思があるのなら、すぐにでも既婚者になることはできると思います。それを行動に移すか移さないか、ぜんぶ小林さん次第なんですよ。結婚ができないわけじゃない』
 このメールにスッと心が救われるような気がした。と、同時に思い込みの恐さを実感。ずっと自分が結婚をしてしていないことに、劣等感を持っていた。
 どこかに勘違いが生じて、必要もないのに、未婚の自分を卑下してしまう。そんな意識を排除するために、いくつか思いつく私たちが結婚をしていない原因を並べてみた。ひとつでもあなたにフィットするものがあれば読んで、一緒に笑いとばそう。

1 人生で最初に払ったご祝儀の重責

 私たちが『結婚』という2文字を意識したのはいつだったのだろうか。
 幼少期の初恋の男の子と
「あたち、大きくなったらユウタくんのお嫁さんになるんだから!」
 そんな可愛らしい約束を交わしたとき? 有名人の結婚式の中継を見て感化されてしまったときか?? いやいや、就職の面接に備えて
「仕事も家事も育児もこなす、自分の母親のような生き方を尊敬しています」
と、テンプレ返答を身につけたときかもしれない。
 いや、忘れないでほしい。結婚に背中をぎゅうぎゅうと押されるようになったのは、最初に友人の披露宴に出席したときだ。親戚の結婚披露宴に出席したのとは、訳が違う。相場が3万円という誰が取り決めたのかも知らない、高額すぎるご祝儀を払ったあの瞬間だ。
 披露宴には余興、芸能人のコンサート並みの数回の花嫁のお色直しがある。友人代表のスピーチ、そして花嫁から実の両親に向けた手紙で、列席者が涙を誘われる。
 そしてその様子を眺めながら、私たちはぼんやりとこう思ってしまった。
「(自分の披露宴のときはどんな風に演出をしようかな)」

3万円に託す私たちの夢と野望

 個人的に披露宴のことを、20代に出席する『革新期』。30代前半の『平坦期』。30代後半の『焦燥期』と呼んでいる。ちなみに、40代は辛すぎる『怠惰期』に突入する。なぜなら、ご祝儀の相場も謎にアップ、ついでに来賓スピーチを頼まれることも増えて、恋のターゲットである新郎の友人出席者からも上司扱いをされる、面倒くさいバージョンだからだ。

 思い出してほしい。まずは『革新期』のこと。この時期は何も考えずに披露宴に出席していい。なぜなら、若さという何物にも代えがたい魅力が、すべてを後押ししてくれる。スピーチをしながら泣くだけで、帰りには新郎の友人が引き出物を二次会まで持ってくれるじゃないか。この時期に恋が始まると、割と本物に育つ傾向が高かったように思う。
 そして場数を踏んでだいぶ小慣れてきた『平坦期』。ここではお決まり披露宴コンテンツにうっすらとだけ泣いて、化粧を崩すことを避けるようになるまで成長する。それよりも、最も手堅い合コン会場と化した披露宴でいい物件探しに明け暮れる。コーディネートもふわんふわんしたワンピースから、個性が出てくるようになるのもこの頃だ。
 30代後半、会場は戦場になる。『焦燥期』がやって来てしまう。積極的に受付を引き受けて、新郎の友人の物色から始まり、テーブルへのお酌も欠かさない。なんなら
「二次会の間までお茶でもしませんか?」
 と、逆ナンパが始まる。でも披露宴という言葉がすべてを正当化してくれるだから、ありがたい。一日を終えると主役の花嫁よりも、忙しかったかもしれないほどの疲労感に襲われる。
 友人もどうせ招待してくれるのなら、夫側の出席者や親族内の独身者をピックアップして、年齢や職業、趣味くらいまでのデータが書かれた紙資料をこっそり渡してくれる優しさがあっても良かったんじゃないか? そう今さらながら友情を疑う。

 披露宴で私たちは何をしてきたのだろうか。成果(結婚)を上げられたのか、それともやたら参加費の高い飲み会に出席しただけなのか。
 信じていた友人は一緒に遊んでいる裏で、顔色を変えずに、自分の結婚計画を着々と進行させていた。そんなことを思い返すと同時に頭に浮かぶのは、会社員時代の先輩から受けた
「恋愛はね、誰かに相談をして大騒ぎするもんじゃないの。こっそりと影でやったほうが勝ちだから」
という助言。確かにこちらが知らぬ間にすべてが綿密に進行されているパターンの他人の恋愛は、またたく間に披露宴までたどり着いていた。うれしくて誰かに話したいことをだまっていることが真の勝利者への近道なのか……。

 そう思うと、もし友人がひとりもいなくて、披露宴に出席することもなかったら、結婚という2文字は現実味を帯びていなかったかもしれない。だから私たちが結婚を意識したのは自分のせいじゃない。

あいつのせいだ。

2 変身願望の召喚

 ヒトとは変化を求める生き物だと、しみじみ思う。昨今の転職ブームもそのひとつだ。
それも、異業種へ転職すればするほど
「よく思い切ったよね!」
と、周囲から尊敬の眼差しを向けられる。私も20代後半で、地元の勤務先を辞めて編集者になりたいと、何も決めずにサクッと上京をした。その後に就職活動を経て、出版社に入社が決まったけれど、何も決まらなかったら、どんな人生を歩んでいたのか末恐ろしくなる。あったのは若さゆえの勢いのみだ。当時は両親も含めて、周囲からだいぶ反対を受けたことを記憶している。でも、東京で少しずつクレジットの掲載される媒体を増やして、その反対を消していった。ただ父親は娘がどんな仕事をしているのか、いまだによく分かっていない。

 変化を求めるのは日々、平坦でいることが不安になるから? それとも変わることで自分がランクアップすると思うからだろうか。
 私の転職理由は前者だった。田舎に埋もれて働いているうちに憧れの出版業界からどんどん離れることで、凡人になってしまうかもしれない。そんな意味不明な不安を消したかった。でもこの気持ちを結婚に当てはめて考えるのなら、ランクアップすることを希望する後者の女性が多いと思う。

既婚者のアドバイスに潜んだ闇

「結婚するとね、女は変わるのよ」
「女の一生は結婚相手で決まるからね」
「ひとりで生きていくよりも、やっぱりふたり。経済的にも大変だから」
 独身でいると、同性の先輩既婚者たちから勝ち誇ったように、こんなことを言われた経験があるはず。若いうちはその提言に一喜一憂して
「(嫁になることで、新しい人生がスタートする! 彼に喜ばれるようないい奥さんになろう!!)」
そんな思いを抱いた時期もあった。
 でも今になると、助言の数々は、自分たちの結婚生活の内情が思い通りにならなかったことによる、ストレスの押し付けにしか聞こえてこない。
 自分が歩んできた道を誰かにたどってもらうことで、また仲間が増える。そんな下心がなかったとしても、その人には『妻になることで夫に幸せにしてもらう』という選択肢しかなかったのかもしれない。だから他に気の利いたことが言えないだけ。
 だから先輩たちの言うことは、敢えて聞かなくてもいい。振り回されるだけ時間がもったいない。それならば本の一冊でも読んでいるほうが、よっぽどためになる。

人生の単なる通過地点=結婚

 結婚はゴールではなく、スタートだということは婚活経験者なら聞いたことがあるだろうし、独身でも想像がつく。何事もなく永久的に幸せなんてあり得ない。
 では今、私たちが結婚するメリットとは何かといえば
『もう婚活をしなくてもいい』
『結婚していれば、周囲から何も言われずに済む』
これが心の声ではないかと思う。田舎へ帰省するたびに、あちこちから結婚の意思をせっつかれて、はぐらかしていると
「30歳も過ぎているのに結婚しないなんて、あの子、性格に問題があるんじゃ……」
 そう陰で友人の母親に言われていると聞いた時には、さすがに笑ってしまった。いや、旦那を働かせている時間に、他人の進路に首突っ込んでくるほうが、よっぽど性格に問題があるんですけど。
 他にメリットを挙げるとしたら、既婚者の先輩が言っていた
『旅行へ一緒に行く相手を探さなくていい』
は説得力があった。最近、休日の意味も分からないまま、大型連休へ突入していることが多い。旅行へ行こうとしても、金銭感覚や趣味嗜好のことを考えていると一緒に行く相手に迷う。で、どこにも行かずに連休を終えるパターンはやはり寂しいものだから。

 そんな考えをつらつらとたどっていくと、結婚することで自分が変化するか……? といえばそうでもない。単純に、結婚が次々に片づいていく友人たちと同調しようとしているだけなのかもしれない。そして既婚枠に入れば、またそこで新しい問題が発生して解決していく。それが繰り返される。結婚は役所に届ける身分証明であって、欲望の処理機ではないのだ。
 それなら独身の頃と全く変わらないスタンスのほうが断然に、かっこいい。結婚指輪で周囲に気づかれて
「あれ? 結婚したんですか?」
そう聞かれるくらいが理想的。祝ってもらうのは自分に対して愛情がある人たちだけでいい。ましてや自分から
「私、結婚したんですぅ」
と会話にぶっ込んでくるのは、ある種のマナー違反に属する。嬉しさのあまり、どうしても言いたいのなら、その会話にはどんな人物が参加しているのかを、よーく確認してからどうぞ。

 生きている限り、どこかに変身願望が湧いてくるけれど、それは別の形で浄化していくことをお勧めしたい。

目次

はじめに

<起>
結婚願望の泉はどこから湧いた

1 人生で最初に払ったご祝儀の重責
2 変身願望の召喚
3 メディアに翻弄されて
4 母になりたい!
5 親よりも先に逝かなければそれでいい
6 求む、お見合い制度の復活

コラム〝あかん男〞たち
1 キャップのツバを後ろにしてかぶる男
 →自己顕示欲が強い
2 ピッタピタのトップス男
 →ヒモ体質

<承>
私たちが今、結婚しなくてもいい理由

1 我輩はこの家の主人である
2 金と愛の境界線はどこに?
3 24時間戦えてしまうから仕事は楽しい
4 人生に必要な登場人物はもう出揃った
5 ほんの少しの友情と酒があればそれでいい
6〝阿川婚〞という新たな指針
7 SNSは私の意思表示
8 文春砲が爆破した理想の旦那様
9 男たちが今、結婚しなくてもいい理由

コラム〝あかん男〞たち
3 友達が多いかもしれない男
 →胡散臭い
4 第六感に触る男
 →借金が多い

<転>
妻の称号を得るために費やした時間と金と下心

1〝女子力〞に見えた美醜とは
2 生々しさ100%の婚活叙事詩
3 あこがれのバツイチ市場

コラム〝あかん男〞たち 
5 笑顔の押し売り男 
 →秒で世間から逃げる
6「(笑)」「!」が好きすぎる男
 →何かと許容範囲が狭い

<結>
未婚で幸せに暮らしていくそれなりの条件を

1 他人に誇れる仕事を持つ
2 自分の体を自分で守る
3 実家女子からの卒業
4 ネオン浴をしよう
5 コミュ力を鍛える
6 小銭くらいは貯めておく
7 質感の良い女でいる
8 年齢とは背番号なので気にしない
9 オタクであれ
10 勝ちに行こうとしない

コラム〝あかん男〞たち
7 メール返信が遅い男
 →信用度が低い

おわりに

[著者略歴]
小林久乃(こばやし・ひさの)
ライター、編集者、クリエイティブディレクター、撮影コーディネーターなど。地元タウン誌から始まり、女性誌、情報誌の編集部員を経てフリーランスへ。エンタメやカルチャー分野に強く、ウエブや雑誌媒体にて連載記事も持つ。企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊を超え、中には10万部を超えるベストセラーも。制作時のスローガンは「徹底読者ファースト」。酒場の出会いは仕事も友情も愛情もすべて運んでくれると信じている、愛酒家でもある。静岡県浜松市出身、正々堂々の独身(2019年11月現在)。



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