『701回通ってわかった ディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』13 ―アトラクション座席やレストランを効率よく利用する方法ー
子供はもちろん大人が夢中になれる夢の国・ディズニーシー。世界初、「海」をテーマにしたディズニーパークとして誕生し、今年9月には18周年を迎えます。ディズニーシー・マニアのみっこさんが、十数年間にパークに通って集めた、細かな雑学や効率的な楽しみ方、意外に知られていないテクニックやトリビアが詰め込まれた本『701回通ってわかった ディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』を、今日から特別掲載(無料公開)していきます。「ワンランク上のディズニーシー」の楽しみ方を発見してください!
※本書の内容は2016年4月15日現在の情報をもとに構成しています。また、この内容は筆者独自の取材や見解に基づくものであり、公式のものではありませんのでご了承ください。
【隔日18:00に更新】
アトラクションの座席は指定できる?
乗り物に乗る、「ライド系」アトラクションは、基本的にはどの座席に乗っても同じように楽しめる配慮がされています。
しかしながら、360度回転するコースター「レイジングスピリッツ」の場合、上半身を大きな安全バーで固定され、視野が狭くなるので、前方の風景を楽しめるのは基本的に1列目のみです。
ディズニーリゾートの乗り物は、キャストに事前に伝えると、希望の座席に誘導してくれることがあります。座席に案内される前に、「一番前の座席に乗りたいのですが……」と伝えると、少し待つことになりますが、座らせてもらえる場合があります。
キャストはスムーズなゲスト誘導のために座席案内をしているので、基本的には従いましょう。しかし、前回乗った時も同じ位置だった、という場合や、どうしても乗りたい座席がある場合は、一度相談してみるのもひとつの方法です。
奥地に行く時、ハーバーの右からと左から、どっちが早い?
平地が多く、どのエリアへもすぐに移動できるランドに対して、火山や海があるため、思った方向にまっすぐ進めないディズニーシー。どの道を通るのが近道なのか? と悩むことも多いと思います。
例えば、最奥地とも言える「インディ・ジョーンズ®・アドベンチャー」へは、ハーバーの右から(反時計回り)と左から(時計回り)、どちらから行くのが近いのでしょうか。
今回、日本人30代女性の平均身長・体重に近い知人の協力を得て実測してみました。「普通に歩く速度」で、寄り道をせず目的地をまっすぐ目指しました。天候は晴れ、極力「道の真ん中付近」を歩きました。
スタートはパーク入口からミラコスタ通りを抜けた場所。ゴールは「インディ・ジョーンズ®・アドベンチャー」のスタンバイ列入口の看板前です。
実験者データ
・30代女性
・身長152センチ、体重約50キロ
経路1【ハーバー反時計回り(ハーバーの北側を通るルート)】
ミラコスタ下から、「ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ」に向かって左横の階段を上る。プロメテウス火山下を通り、ミステリアスアイランドへ。「ノーチラスギャレー」の左脇のトンネルを抜け、エレクトリックレールウェイ乗り場前を通過、ロストリバーデルタにかかる左の橋を渡り、右側の階段を下ってゴールへ。
経路2【ハーバー時計回り(ハーバーの南側を通るルート)】
ミラコスタ下から、ミッキー広場を左側へ。リドアイル(小島)の前を通りその先を右折、ポンテ・ヴェッキオ橋を渡り、直進。「アクアトピア」の前を通り、経路1と同じく、ロストリバーデルタにかかる左の橋を渡り、右側の階段を下ってゴールへ。
歩数計とアプリを使い、計測したところパーク入口から「インディ・ジョーンズ®・アドベンチャー」までは、ハーバーの右から(反時計回り)のほうが若干早いという結果になりました。
このルートは、途中階段を上る必要がありますが、その後はほぼフラットな道です。分岐点がいくつかあるため、慣れていない方は間違えやすい可能性があります。一方、ハーバーの左からの場合は、ゆるやかな坂道を上っていくことになりますが、迷わず目的地に到達できると思います。
数値の上ではハーバーの右から(反時計回り)のほうが、距離も時間も短いことが判明しましたが、わずかな差ですので、ほとんど変わらないと言えると思います。道の特徴なども考えて、移動の際の参考にしてみてくださいね。
ちなみに、「パークを1周するとどれくらいの距離があるのか」も、実測してみました。ミラコスタ下からハーバー北側を通り、大回りで1周。
その結果、「2230メートル」の距離があることが判明しました。
実際にはパークの中のあちこちを歩きますので、終日滞在すると考えると、相当の距離を移動していることになります。また、道は高低差やカーブがあるので、運動不足の方やご年配の方は体力の消耗も激しくなります。こまめに休憩をとりながら楽しんでくださいね。
空いてるレストランを見つけるには?
パークでの食事も重要な要素のひとつ。しかし、お昼時(どき)の12~13時頃や夕方18~19時頃に食事をとろうとすると、まず「買う」のに並び、「座席が空く」のを待つことになります。
混雑を避けるための基本は、早めに食事をとること。しかしながら、ショーやアトラクション、ファストパスの都合などで調整ができない場合があると思います。そんな時のために、レストランのだいたいの座席数を事前に把握しておくと、食事場所を選ぶ際に便利です。
パーク内の「事前予約制ではないレストラン」の座席数をまとめました。座席数の多いレストランのほうが、待たずに入れる可能性が高いですが、例外もあります。
例えば「ケープコッド・クックオフ」は、910席と、かなり多くの座席がありますが、半分以上が食事をしながら鑑賞できる「マイ・フレンド・ダッフィー」のショーエリアであるため、常時混雑しています。
「ホライズンベイ・レストラン」も、キャラクターグリーティング対象エリアが約半分。このふたつのレストランで、実質的に使える座席数は約半分と考えましょう。
また、「ユカタン・ベースキャンプ・グリル」や「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ」、すべて屋外の座席である「ノーチラスギャレー」などは、悪天候時や真夏・真冬の厳しい季節には使いにくくなるため、表示数よりも実質的に座席が少ないと言えます。
そうした状況も加味すると、データ上でもっとも「待たずに食事ができる可能性が高い」のは、アラビアンコーストの「カスバ・フードコート」と言えます。
また、天候条件を「逆」に考えるならば、屋外座席の多いレストランは、真冬や真夏は比較的空いている傾向があるということにもなります。食事をできるだけ手早く済ませて遊び尽くしたい場合は、知っておくといいかもしれません。
プライオリティ・シーティングは「裏技」ではない
レストランの混雑を回避するための「裏技」とされているのが、「プライオリティ・シーティング(事前予約)」。ディズニー関連の本やサイトでは「プライオリティ・シーティングしておけば、待たずにレストランに入れる!」というようなことが紹介されています。しかし、正直に申し上げて、現在では「裏技でも何でもない」と言えると思います。
これまでの「プライオリティ・シーティング」は、あらかじめ申し込みをしておいた時間にレストランに行くと、並んでいる人より優先的に座席を案内してもらえる、というものでした。
しかし、2016年4月15日から、対象レストランは「事前受付制のプライオリティ・シーティングのみ」に変更となりました。つまり、対象のレストランでは、当日お店に並んでも、入ることができなくなったのです(空きがある場合は、レストランにより当日受付もあり。詳細は公式サイトを参照)。
この変更により、「事前のネット予約」が当たり前になります。そしてすでに、人気日の人気時間帯は、受付開始とともに予約が埋まってしまう状況になっているのです。
予約は希望日の1カ月前からできるので、人気日を狙うなら、予約開始とほぼ同時を狙う必要があります。
とはいえ、直前にキャンセルが出ることもあります。諦めずにマメにチェックすることも大切です。
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