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三重県の和牛、米、海苔が奏でる美味!「モー太郎寿司」/松阪駅(小林しのぶの「駅弁含哺鼓腹」)

おまけのモー太郎シールも楽しい

 パッケージには、どこか懐かしい雰囲気のイラストが描かれている。駅員に扮したモー太郎とレトロ調の車両、「お弁当」と書かれた幟も見える。モー太郎は駅弁調製元「駅弁のあら竹」のマスコット。「モー太郎弁当」の名を聞いたことがある人は多いだろう。

 ふたを開けると、駅弁のほかにさまざまな職業に就いたモー太郎のシールが1枚おまけとして収められている。シールは数種類あり、どれが出てくるかは開けるまでのお楽しみだ。

松阪名物黒毛和牛モー太郎寿司 シール3枚

 イラストを描いたのは鉄道愛好家でもあるイラストレーター・鬼丸博行氏。ほのぼのとしたモー太郎はすっかり人気者だ。

 駅弁は、松阪産黒毛和牛のしぐれ煮を三重県産の米を使ったご飯で包み、伊勢湾産の海苔で丁寧に巻いた8カンの牛巻き寿司。時間をかけてじっくり煮込んだしぐれ煮は、牛肉ならではの旨みの中にほのかな甘味を感じさせる。濃口でうまみたっぷり、車窓の風景を楽しむ間もなく寿司は次々に胃の中に消えていく。海苔がまたしっとりとしてしぐれ煮によく合う。ご飯をぎゅっと詰めているためボリュームも十分だ。箸休めの役割を果たすのはガリ。さっぱりとした味わいが口直しにぴったりだ。

 2003年の発売以来人気が高く、同社自慢の牛肉弁当と一緒に購入する人も多いという。お茶請けにも手土産にもぴったり。

 社長の新竹浩子さんは全国にファンがいる美人社長。店にいらしたらぜひ声をかけてください。

新竹浩子さん

モー太郎寿司 1000円/駅弁のあら竹 0598-21-4350
https://www.ekiben-aratake.com/
小林しのぶ
日本フードアナリスト協会評議委員。駅弁愛好家。

「食」「郷土」にまつわる風俗・民俗・文化を中心に取材活動を続ける。駅弁の食べ歩きは30年以上に及び、食べた駅弁の数が5000を超えることから“駅弁の女王”と呼ばれる。調製元との以上に及び、食べた駅弁の数が5000を超えることら“駅弁の女王”と呼ばれる。調製元との駅弁開発、プロデュースも手がける。 新聞、雑誌、ウエブ等に連載多数。著書に「全国美味駅弁 決定版」(JTBパブリッシング)、「超いまうまい帖」(ぶんぶん書房)ほか多数。

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