【 ♯無料公開】『701回通ってわかった ディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』著/みっこ⑦ ーテレビのディズニー特集の後は注意!ー
子供はもちろん大人が夢中になれる夢の国・ディズニーシー。世界初、「海」をテーマにしたディズニーパークとして誕生し、今年9月には18周年を迎えます。ディズニーシー・マニアのみっこさんが、十数年間にパークに通って集めた、細かな雑学や効率的な楽しみ方、意外に知られていないテクニックやトリビアが詰め込まれた本『701回通ってわかった ディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』を、今日から特別掲載(無料公開)していきます。「ワンランク上のディズニーシー」の楽しみ方を発見してください!
※本書の内容は2016年4月15日現在の情報をもとに構成しています。また、この内容は筆者独自の取材や見解に基づくものであり、公式のものではありませんのでご了承ください。
【隔日18:00に更新】
テレビのディズニー特集の後は注意!
季節のスペシャルイベントが開催される時期になると、テレビや雑誌など、さまざまなメディアでの露出が増えます。パークにとってもゲストの来園需要を呼び起こす重要な時期なので、各メディアを招いての取材が多く行われます。
近年では、テレビの生中継が行われたり、ネット上にほぼリアルタイムで情報が出回ることも増えてきました。
ここで注意していただきたいのが、紹介されるレストランやアトラクション、ショップについて。テレビなどで紹介された施設は、放送された週末からしばらくの間、集中的に混雑する傾向があります。
以前、元々人気の高かった、メディテレーニアンハーバーのレストラン「リストランテ・ディ・カナレット」が、テレビの特集の中でかなり長めに紹介されたことがありました。すると放送後約3カ月ほどの間、プライオリティ・シーティング(事前優先予約)は満席状態が続き、当日待つ人も長蛇の列になったのです(現在は基本的に事前予約のみとなっています。公式サイトで確認を)。
この出来事は、パーク事情に詳しくないゲストはテレビなどから情報を得て行くことが多い、という証拠でもあります。特にゴールデンタイムの番組で紹介された直後のレストランを狙うならば、それなりの覚悟が必要です。
また、特集の中で「裏技」や「穴場」といった表現がよく使われますが、周知されているものも多く、有効ではない場合もあります。
ショーの当選確率が上がる!?
シーには、「ビッグバンドビート」をはじめとする、抽選制のショーがあります。
「ビッグバンドビート」は、1階席での鑑賞には抽選が必要ですが、2階席は先着順で並ぶことができます。
安定した人気を誇るこちらのショー。混雑日は早めにラインカット(締め切り)になってしまうので、できれば当選して1階席で見たいところです。
以前は、当選確率を上げるには、抽選会場から出てくる人を観察して「当選者が比較的多い時間帯に抽選する」というのが有効でした。
しかし、2015年11月からスマートフォンのアプリで抽選が可能になったことで、流れを読むことが難しくなりました。アプリを利用して抽選したゲストの人数なども公式に発表されておらず、推測もほぼ不可能と言えます。
有効なコツがなくなったように思えますが、ここではゲストの抽選人数に影響があると考えられる回を紹介します。これらを選べば、わずかながら当選確率が上がるかも……?
悪天候が予想される回
抽選制のショーは基本的には屋内で開催されるものが多いのですが、屋外で行われる季節のショーが抽選になることもあります。
雨よりも風に弱いディズニーシー。パーク通である人ほど、ショーの中止の回を選ばないように強風が吹きそうな時間帯も避けるはずです。つまり、悪天候が予測される公演回を選ぶ人数が減るので、あえてこの回を選ぶと「当選確率が上がる」と言えます。
中止になる可能性もあるので、ある意味「賭け」ですが、当選の期待もできます。
季節のメインショーと同じ時間帯
別の季節イベントのメインショーが始まる前~上演中の時間帯も有効かもしれません。季節のイベント関連のショーやパレードなどを目当てに来ている方は、いい位置で見られるよう待機しているので、若干ですが、同じ時間帯の公演回を選んで抽選する人が減っていると言えます。
夏休み期間の午前中
一年を通してさまざまなゲストが訪れるディズニーリゾートでは、時期によってゲストの傾向が変わります。
例えば、夏休みは遠方から遊びに来るゲストが増えます。家族連れも多く、人気はアトラクションに集中します。午前中からアトラクションを回るゲストが増えるため、抽選制のショーの初回や午前中の公演は空く(抽選をしない人が多い)傾向があるのです。夏休みや春休みは、夜遅くまでゲストが残りやすい期間でもあり、遅めの時間帯の公演回を選ぶゲストが増える傾向もあります。
ディズニーランドのショーと同じ時間帯
ランドのショーやパレードのスケジュールをチェックするのも有効です。
両パークの共通年間パスポートを持っているゲストはもちろん、ランドとシーを自由に行き来できます。また、バケーションパッケージで訪れるゲストや、ディズニーホテルを利用しているゲストの中には、「マルチデーパスポート・スペシャル」という、宿泊初日から両パークを自由に行き来できるパスポートを持っている方が多くいます。
そのため、ランドでショーやパレードが開催される時間帯に、一部のゲストがシーからランドへと流れる傾向があります。大多数の人数ではありませんが、抽選する公演回を選ぶ際の参考にしてみてください。
パークに行く前に見ておきたいディズニー映画
「ディズニー映画」を見直してからパークに行くのもおすすめです。ランドにも言えることですが、ディズニーリゾートには映画の世界観が楽しめるアトラクションや施設が多くあるためです。
特に映画の世界観がそのままアトラクションになったと言ってもいい「インディ・ジョーンズ®・アドベンチャー」は、映画を見てから乗ると数倍おもしろくなります。
映画のBGMと同じ音楽が使われていたり、ストーリーと同じ「罠」がアトラクションに登場したりします。特に、シリーズ第1作目の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981年公開)と、第2作目の『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984年公開)とは共通点が多いです。
余談ですが、映画のシーンを彷彿させる仕掛けが多いにもかかわらず、アトラクションの設定上は「映画とはまったく関係のないオリジナルストーリー」とされています。
また、シリーズ4作目である『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』は、アトラクションの完成よりも後に制作・公開がされました。何らかのかかわりがあるのでは、とファンの間で予測がされましたが、スティーヴン・スピルバーグ監督自身がアトラクションと関連がないことを明言しています。