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自分らしい婚活手段を選ぶ 【3年間で83人に会った婚活体験記】 第2回

本連載では3年におよぶ婚活において83人に会った著者が、いま婚活中の貴女や、婚活を検討している貴女のために、偽らざる婚活体験談をあますところなく綴ります。進行形の婚活に活かすもよし。背中を押されて婚活へ飛び込むもよし。
悲喜こもごもな「婚活ライフ」を価値ある経験にする。そのきっかけになれば幸いです。

【著者プロフィール】
■三森ゆか(みもりゆか)
30歳を過ぎてから勢いで婚活を始め、7つのアプリを駆使して男性に会いまくった(83人!)アラサー末期の漂流系会社員。

|婚活に「スタンダード」はない


「私も婚活してみたかったな〜」

これは婚活している女性が、既婚者や彼氏持ちの友人に言われて「ムカつく言葉トップ3」に入る一言です。
頻繁に不特定多数の異性と出かける行為が「モテてている」しかも、それを楽しんでいるように見える模様。

特に婚活アプリをメインに活動していると「まずは食事から…」という流れになるし、男性側も頑張ってくれることが多いのも事実ですし「素敵なレストランで食事をする」コンセプトのアプリも存在します。
私も恵比寿の隠れ家鉄板焼き屋や、星付きのフレンチ料理店に連れて行ってもらったことはあります。でも「それに心が躍るか?」というと、決してそんなことはありません。

むしろ食事が美味しいほど、その場が素敵なほど「なんで私は初対面の、好きでもない人とこんな特別感のある空間にいるんだろう?」と虚しくなったり、自分のやっていることが愚かに感じたりしたものです。

「婚活ってこれでいいの?」
「本当に結婚に近づいているの?」
と疑問に思うことが多くありました。

「婚活をしている」と言っても、人によって手段や背景が異なるため「スタンダード」がよくわからず、自分がどれに向いているかもよくわからないと思います。
でも、自分に合った婚活スタイルを見つけることは成功の第一歩。

まずは一般的な婚活の「手段」を紹介し、婚活の全体像を俯瞰してみたいと思います。

|手軽に始められる『婚活アプリ』

今や婚活界を超え、男女の出会いのスタンダードになった恋活・婚活アプリ。家でゴロゴロしながらでも適当に始められ、嫌ならやめられるので婚活の入り口としておススメです。

私も最初の婚活体験(?)はアプリでした。
婚活を本格的に始める1年ほど前のことで「近くの人と出会える」というコンセプトが面白いなと思って、軽い気持ちでインストールしました。

でも…みんな顔や所属を公開していて無防備すぎる。
半径1km以内にいる人なんて、偶然出会いそうで怖い。

当時は使い方もわかっていなかったので、出てくるのはなぜか20代前半の若い男性ばかり、しかも外国人が半分以上。
「これは危ないやつだ」とアプリを即削除しました。

なので、アプリに抵抗感を持つ気持ちはよくわかります。
私自身も恐る恐る他の婚活アプリを使い、男性と会う中で不安感が減っていったのです。また、加速度的にアプリが一般化してくれたこともあり、当時感じていた「人に言えないことをしている」気持ちも少しづつ薄らいでいきました。

とはいえ、既婚者が紛れているなど、課題が多いの事実。そこで、婚活のスタートでつまづかないための、アプリの正しい使い方を3ステップで紹介したいと思います。
本当は1つ1つ語りたい内容がたくさんあるのですが、今回はシンプルにお伝えします。

【STEP1】ユーザーの多いアプリを選ぶ
最初に使うのはクセが少なく、一般的なものがオススメです。使い方もすぐ調べられるし、アプリを使っている異性の「あらゆる平均」を知ることもできます。

STEP2写真と情報を登録しよう
「知り合いに見られたら嫌だな」とか「変な人に好かれたらどうしよう」と不安になる気持ちはよくわかります。私もふと、自分の顔やプロフィールを全世界に公開していることに嫌気がさし、データを消したことは一度や二度じゃありません。

しかし、アプリで婚活しようと決意したなら登録すべきです。逆の立場で、顔がよくわからない写真を使っていたり、情報量の少ない男性と出会ったら「本気じゃないのかな?」「悪い人なのかな?」と不安になりますよね?
それは男性にとっても同じ。実は男性も不安なのです

STEP3迷ったらマッチしない
たくさんの男性からアプローチが来た。どうやって選べばいいの?
アプリを使い始めたらまずぶつかる悩みだと思いますが、最初は「ピンとくるかどうか」で選んでみてください。
やり取りをしている中でちょっとでも「違うな、嫌だな」と思ったらサヨナラすることをおすすめします。

そうすると「高望みするな」「妥協しろ」と言われるかもしれません。確かに婚活を進める中で条件の見直しは必要ですが「最初からハードルを下げることはない」というのが私の持論です。
それは、最初に「婚活にポジティブなイメージを持っておいた方がいい」という経験からです。

最初に出会った人が、まったく好みの容姿ではないし、話も合わない。そんな人だったら、婚活を続ける気持ちが萎えてしまいます。
次に会う人を探すにしても「またあの苦痛を味わうのか」と気が重くなることでしょう。
最初がポジティブな体験になれば、その後にイマイチなことがあっても、「でも、前にいい出会いがあったし」と切り替えることが可能です。
婚活では一期一会を大切にしながらも、無理をしないことが重要です。

それでもアプリはちょっと…という方に、他の主流な婚活手段をご紹介していきます。

|婚活パーティー等のリアル婚活

アプリは相手の顔や年収、職業などのスペックがわかっている状態から出会います。それに対して「はじめまして」でいきなり始まるのがリアルな婚活手段。
「婚活パーティー」や「街コン」が代表的ですが、最近は相席居酒屋やラウンジ、はたまたコリドー街や恵比寿横丁などナンパされたい女子が集まるスポットも形成されています。

これらは、条件で比較された場合にどうしても見劣りしてしまう人や、リアルのコミュニケーションが得意な人にオススメです。友達と参加することもできるので、心細さを和らげることができます。

婚活パーティーは、参加者が1対1で会話をするものや、立食形式で自由に交流できるものなど様々なスタイルがあります。また、婚活と銘打たない異業種交流会の形式もあり「いきなりガチなのはちょっと…」という人に向いたパーティーも。
料理コンや趣味コンなど、ワンクッション置いたイベントもあるので、そういったものを選べば心理的なハードルも下がるのではないでしょうか。

ただしリアルイベントの場合、男女比が著しく偏っていたり、35歳以下条件のはずなのに40代がいるなど、運営に疑問符が付いてしまうパーティーがあるのも実情。最近では男性が集まらず中止になるパーティーも多いということを耳にします。お金もけっこうかかるので、業者選びはしっかり行ないましょう。

この婚活スタイルを選ぶ場合、良い縁があるかは運の要素が非常に大きいです。そして、当然ながらアプリ以上に行動力が求められます

|「結婚相談所」は最後の砦なのか?

最後に紹介するのは、王道の結婚相談所。
「婚活」と聞いたらこれを想像する人も少なくないのではないでしょうか。
アプリの登場で、結婚相談所もだいぶん影響を受けているようですが、今でも大きなシェアを持っています。

その一番のウリは何と言っても安心感
既婚者や経歴詐称が横行するアプリと違って、独身証明と収入証明、担当者の面談も入ります。また、多額の費用がかかるので、入り口で不届きな男性をスクリーニングしてくれます。

ですが、結婚相談所に入れば結婚できるというわけではありません。
「アプリや婚パでだめなら結婚相談所に入るしかない」
というのは自暴自棄な婚活女性からよく聞かれる言葉ですが、これは真実ではないのです。

結婚相談所は結婚したい人同士を「繋ぐ場」でしかありません。
自分が結婚したいと思える相手がいるか、自分と結婚したいと思ってくれる相手が現れるかは別の問題です。

お互い真剣であることが結婚相談所のいいところですが、逆に他の婚活手段より相手への許容範囲が狭くなるという問題も生まれます。
「お金を払っているんだから条件に合った人を…」と思ってしまうのです。そのため、露骨に年齢でお見合いの申込数や成立数が変わります。
私は32歳の時に、複数の相談所に話を聞きにいきました。
どこでも口を揃えて「32歳はギリギリです、32歳のうちに」と力説されました。あながち営業トークではないことは、結婚相談所に入った友人たちから聞いて察しています。
とある相談所で「34歳以上の女性は入会相談もお断りしています」と説明を受け、自分の年齢をしみじみと実感したものです。

また「最後の砦」として結婚相談所に流れ着いた時に愕然とするのが、
「素敵な人どころか、許容範囲の男性もいない」
ということ。
アプリや婚活パーティーなどは、既婚者や遊び目的の不届き者がいるせいで「素敵な人」が水増しされています。
それに慣れてしまうと、結婚相談所の男性リストにため息が出てしまうのです。
「顔がいい・適齢期・年収もほどほど」の男性は、結婚相談所に入る前にいい相手が見つかります。万一相談所まで流れてきても、一瞬で刈り取られていきます

と、散々なことを書きましたが、結婚相談所も重要な婚活手段の1つです。ただ、期待値を上げすぎないこと。また、他の婚活手段以上に、年齢や条件が重視されることを知っておくことは大切です。

|誰もがハマる「自然な出会い」という呪縛

「婚活を成功させるコツは婚活していることを公言すること」
というのはよく言われることです。その理由は、紹介される確率が上がるから。
なるほど。確かにごもっともなのですが…「婚活しています」と言うのはものすごく勇気が必要です。その理由は、自意識の過剰さであり、プライドの問題だったりします。

私自身、婚活をしていたことをほとんど人に話しませんでした。
最初は、必ず結婚したいという強い気持ちがなかったから。
次第に「こんなに頑張っているのにうまくいかないのは…私って相当ダメな女なのかな…」と不安になってきたから。

「婚活うまくいかないんだよね」
と愚痴ってしまうと「結婚してもしなくてもいいと思っている私」から「結婚できない30過ぎの私」になってしまうことが怖かったのだと思います。
つまり…
「私は結婚できないんじゃなくてしないのよ」って思っていたかったのでしょう。

自分が婚活をしていることを認める。
それが婚活の本当のスタートかもしれません。

婚活している人は「婚活」を不自然なものだと勝手に思い込み自然な出会いで結婚できなかったと」いう呪縛に苦しめられている気がします。

心のどこかで、
「この出会いは自然ではない」
という考えがあるから、相手の本心を疑ってしまう。
「騙されているのでは?」と考えてしまう。
更には、自分が相手を思う気持ちにすら疑いを持ってしまいます

私は婚活を通してたくさんの男性に出会い、好きになったり、なられたりしました。
たとえ出会い方が自然じゃなくても、知り合えばあとは男と女。人間同士の関係性を育めるか、という点は他の恋愛となんにも変わりはないと感じています。

「どうしてこんなにも良い人がいないの?」
そんな風に自分のことを棚に上げつつ、婚活で出会う異性に魅力を感じないのはなぜなのか。
身だしなみに難があったり、気遣いが出来ない男性と出会い、
「これじゃ自然に結婚はできないだろうな」
と納得しつつ、それが自分へのブーメランとなることに気がつくこともあるはずです。

もしかしたら「婚活している人に素敵な人がいない」のではなく「今のあなたの周りの水準が高いのかも」しれません。
「理想を下げること」と「現実を知り感覚を正すこと」は異なるのです

理想の人ではなく、自分に合う人を探すにはどうすればいいか。

次回は婚活での出会いを無駄にしない、異性との向き合い方のコツについてお話していきたいと思います。

さて、連載2回目はいかがでしたでしょうか。
次回は婚活で私が出会った男性とのリアルなエピソードや、その時の気づきなどについて綴っていこうと考えています。
もしコメント(お悩みや質問など)を頂戴できましたら、その回答的なものを盛り込んでいきたいと思っていますので、お気軽にどうぞ(というか、募集します!)。そして、次回も読んでもらえたらとても嬉しいですm(__)m


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