会社生活が好転する!ビジネスマンに捧ぐ7つの“あるある”な悩み解決マニュアル
夢のような10連休だった、令和最初のGWが明けましたね。だれもが思う、会社いきたくない…と。新入社員のなかには、”五月病”になってしまう方もいるかもしてないが、なにも憂鬱なのは新入社員だけではないのでは。
本稿では、そんなキャリア半ばのビジネスマンに向けて、日ごろの悩みを解消すべく、人材育成にプロに解決方法を相談。ワンランク上のデキる人になるため、人間関係から自身のメンタルのことまで、ここで解決策を手にしておきたいところ。
教えてくれたのはこの人
FeelWorks 代表 前川孝雄さん
部下を育て活かす「上司力」提唱の第一人者。人気の「上司力研修」は150社 以上で導入、「ドラマで学ぶ『働く人のルール』講座」も提供。『女性の部下の活かし方』『30代はアニキ力』など著書多数。
【お悩み1】上司との飲み会など社内のイベントが苦痛です…。
【Answer】参加することが自分のメリットになると思え!
最近は飲ミニケーションの機会が減っているとはいえ、たまに上司に誘われる飲み会や社内イベントが苦手という人も多いでしょう。そんな時に重要なのが、そのイベントを自分的にどう捉えるか? もちろん苦手だから避けるというのもひとつの選択肢ですが、毎回断っていると上司からの印象も悪くなってしまうので、上手な断り方が必要。その場合は①上司との良好な関係性は構築したい。②でも今回は◯◯で参加できません。というように、その理由を正直に伝えて断ればOK。ですが、逆に苦痛と感じる場だからこそ、それがキッカケで上司と仲良くなれたり、そこから学ぶ機会もあったりもします。となれば先々の自分にとってイベントに参加することがメリットになる可能性もあると肝に銘じて、何回かに1回は参加してみるのもオススメです。
【お悩み2】職場にどうしても苦手な人がいます。
【Answer】苦手な人こそ己の世界を広げるキーマンです!
苦手な人=自分と価値観が違う人を指し、学生時代までは、気の合う仲間とコミュニティを作っていたのが、社会に出てからは常にそういう相手がいるのはデフォルト。でも人が成長する瞬間って、実はそんな人々と出会った時なんです。そのように考えれば苦手な人と接点を持つことが、自分の世界を広げる絶好のチャンス! あとは、大体どこも人事異動があるし、苦手な人とずっと一緒なんてまずあり得ないから、“これは将来に大きくジャンプするまでの溜め期間”だと考えてみて、嵐が過ぎ去るのをジッと待つのも手です。
【お悩み3】「何事も3年」と言いますが、もう辞めたい…。
【Answer】辞める理由は人それぞれ、でも時に耐えるのも肝心
データによると、入社3年以内に大卒の3割が辞めてしまうというのがずっと続いていて、それが高卒だと5割、中卒では7割にも及びます。これは7・5・3現象と呼ばれ、その辞職理由で多いのが会社内の人間関係の悩みから。何もがまんしてまで、3年間働けとは言いませんが、少々の人間関係の悩みはドコの職場にでもあるので、悩んだらキリがありません。それに、一度ツライからと逃げ出すと、その後はドンドン漂流していき安定的な
職業にもつけなくなります。ですから、将来の自分のためにも少し耐えてみてはいかが?
【お悩み4】期待されるのはうれしいけれど、任される仕事量がキャパオーバーです。
【Answer】ムリなものはムリですと素直に上司と相談すべき
これは上司とのコミュニケーション不足が原因。「どう考えても仕事量的に無理です。どうすればイイですか?」と上司に対し、素直に聞くのも一つの手。そうすることで仕事の優先順位や進め方を相談できたり、現状の打開策が見つかったりも。“自分が出来ることを周りに相談しながら見出していく”というのが仕事の本質だし、自分自身も動くタイプの上司は部下にまで目が届かなかったりするので、自分から声を上げるべきです。常に報(報告)・連(連絡)・相(相談)力を鍛えておけば、自ずと状況も好転していくでしょう。
【お悩み5】転職してみたらいわゆるブラック企業だった!
【Answer】本当にブラックなのか一度先輩に相談しよう!
まず前提として知ってもらいたいのが、労働者の価値観が変わりつつあるのに、会社組織のあり方や仕事の進め方自体は昭和から変わっていないために、その感覚のズレが「ウチはブラックだ!」という意識を生んでいる可能性もあるということ。とはいえ、残念ながらブラックな会社は存在します。どうもおかしいなと思ったら、がまんせずに辞めても良いと思います。自分の中でブラックかどうかの境界線を作るか、第三者の先輩社会人に相談し、客観的なアドバイスをもらった上で、ジャッジすれば良いんじゃないでしょうか?
【お悩み6】自分の仕事振りにいつになっても自信が持てません。
【Answer】比べるなら過去の自分ゴールはまだ先と思え!
「後輩も入社してきたのに、自分は成長しているように感じない…」なんて悩む時期もあるでしょうが、真面目な人ほどこうなりがち。ビジネスは競争だから、他人と比較するのはもちろん大事。ですが周囲と比べてしまうと、自分自身を卑下してしまい、負のスパイラルに陥ってしまいます。そんな人には、去年と今年の自分を比較し、仕事に関して出来るようになったことを確認するというのが有効な手段。少しづつでも自分自身を認めてあげれば自信も生まれてきます。「自分は仕事ができない」なんてコンプレックスも、長い目で見れば、その悔しさをバネにして成長するためのチカラになるし、キャリアはマラソンのように長期戦。1年2年の差なんて微々たるものだし、ウサギとカメの童話じゃありませんが、そうやってコツコツと積んだキャリアが、この先のゴールへ導くと信じて、自分のペースで走れば良いと思います。
【お悩み7】職場内でパワハラ、セクハラが横行しています!
【Answer】上司の上司に、周囲から直接訴えるのが効果的
セクハラやパワハラは“受け手側がどう感じるか?”で決まるので、その定義も人それぞれ。特に女性は男性よりも空気を察するチカラが強く、感情をストレートに出さないことが多いので、その点を配慮してあげる必要があります。となると、受け手側が相手の言動をどう感じているかを、周囲の人間が把握できるような人間関係作りが重要。もちろん分かりやすくセクハラやパワハラをしてくるような相手には、自分からは近づかないように自衛してもらうのが大前提。もしそれでも「自分の手で、この現状を打破してあげなきゃ!」と思うのならば、セクハラやパワハラをしている上司や先輩のためにもズバッと言ってあげましょう。とはいえ、なるべく波風を立てずに解決したいのなら、さらに格上の上司に直訴するのが一番。下から働きかけるのは難しいけれど、会社組織の中で男性は上からの命令に弱いので、これがもっとも有効と言えます。
“ デキる”ビジネスマンに欠かせない5 つのオキテ
最後に5 つのオキテを提案。全て押さえれば、明日からの会社生活が好転すること必至。
【その1】 積極的なコミュニケーションが全てのカギ
飲み会やイベントがキッカケとなり、そこから学べるモノも数多い。ゆえに人付き合いが苦手だからと避けていては損するだけ。自分から積極的に飛び込むことで、新たな道が開けると肝に銘じておこう。
【その2】 自分のための 「良いがまん」をすべし
将来の自分のためになるのが「良いがまん」。人生には忍耐が必要な期間もあり、それは仕事も同様。いかに今がツラくとも、それがバネとなって大きくジャンプ出来るのだと信じれば、頑張れるはずだ。
【その3】 相手のことを知る努力をすべし
人間関係においては「相手のことを分かったつもりにならない」というのは大事。苦手な上司が、実は自分を評価してくれていたなんて話もあるし、自分を知ってもらいたければ相手のことも知るべき。
【その4】 成長の一歩は「まず相談」にあり
自分一人では解決不可能な壁にぶつかった際に、素直に人に相談出来るというのは実は重要スキル。まずは上司に「今、ちょっと良いですか?」とひと声掛けてみよう。それだけで一歩前進するハズだ。
【その5】 若手はとにかく「可愛気力」!
自分と違う価値観に対して興味を持つ“好奇心”と、相手の懐に飛び込む“行動力”、そして素直な姿勢があれば相手も「助けてやろう」という気持ちになるもの。これが上司から可愛がられるポイント!