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夏こそ熱いお風呂に! クーラー冷えを改善する方法

暑い夏にカンカン照りの外から、涼しい建物に入ると本当にきもちがいいですね。そんな快適な室内も時間が経つと冷蔵庫の中にいるように寒く感じたりすることもありますね。この温度差、体の不調の原因にもなりますので注意が必要です。
夏から秋へ、元気に乗り切るための夏バテ・秋バテ予防法をTVでも活躍する医師の石原新菜さんに伺いました。

※『一個人』2021年夏号「“コロナ夏”の不調に備える」より抜粋

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身体の内部を温めるのは暑熱順化の基本の「き」

バテ予防の暑熱順化、まず実践したいのは「温活」です。身体を芯から温めることにより、さまざまな不調が改善されます。その方法として外せないのは入浴。夏場は短時間のシャワーで済ませたい方も多いと思いますが、面倒がらずに毎日湯船に浸かってほしいです。昼間に冷房で冷えた身体は、夜のぬるいシャワーだけでは温まりきらないため。では日中に少しでも冷えを緩和させる方法にはどんなものがあるのでしょうか。


「靴下を履いたりカーディガンを羽織りましょう。冷え性の人は指先や足先が冷える前に実践するといいですよ」

暑い外では冷たい物を飲むのもいいですが、極力涼しい場所ではホットドリンクがおすすめです。逆に、睡眠時こそクーラーをつけ、温かい格好で寝るといいそう。
「暑い夜には27~28℃に設定したクーラーを一晩中つけて、しっかり布団を被って寝ましょう。手足やおなかが冷えることなく、快眠できます」


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ぬるま湯ではなく少し熱めで
夏は暑いからといって毎日ぬるいシャワーだけでは、汗をかけない身体になってしまう。冷え性の人は特に要注意だ。ぬるま湯にゆっくり浸かっても、汗をかかなければほとんど意味はない。40~42℃程度の熱めのお湯に10分間入り、ぷつぷつと汗が出るくらい身体の芯から温まることが大切だ。余裕があればだらだら汗が出てくるまで浸かってみよう。デトックス効果やむくみの解消にもつながる。

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冷えた室内の寒さ対策
冷房が効いた部屋で一日中過ごしていると、足元からどんどん身体が冷えてしまう。「この冷えは内臓冷えを引き起こし、手足のむくみや消化不良、便秘や不眠の要因にもなるのです。涼しい環境では靴下を履いたり、カーディガンを羽織ったりして体温調節をするといいですね」と石原さんは言う。寒い部屋で冷たい飲み物の摂りすぎにも要注意だ。

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熱帯夜には冷房に長袖&布団
夜通しのクーラー使用は、余計に身体を冷やすのではと思われるかもしれない。しかし、27~28℃の温度設定と、長袖長ズボンのパジャマで布団を被って寝ることで手足や内臓の冷えは解消される。寝苦しい夜にクーラーをタイマーで切り、暑さで目覚めてまたスイッチを入れる…といったことを繰り返していると睡眠の質が下がってしまう。朝まで快適に眠ることが日中のバテ予防にもなるのだ。


石原新菜さん 
イシハラクリニック副院長
医師。1980年長崎県生まれ。2006年3月帝京大学医学部卒業。同大学病院で2年間の研修医を経て、現在はおもに漢方医学、自然療法、食事療法による幅広い病気の治療にあたる。著書は『病気にならない蒸し生姜健康法』(アスコム)など。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。テレビ東京「主治医が見つかる診療所」レギュラー出演中。


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