スピリチュアル界の名もなき奇人たち
編集部のアイドルだった彼女は
ある日、突然スピに目覚めた
-子宮浄化サロン、始めました-
かつての部下から届いた一通のお便りには、そんなことが書かれてあった。
差出人はもともとアルバイトとして編集のお手伝いをしてくれていた若い娘さん。しばらく消息不明になっていて、そういえばあの子どうしたかしらと思っていたら、うっかりスピリチュアルに目覚めてしまったようだった。
彼女の正確な年齢は覚えていないが、たぶん30半ばくらい。女子にとってはいろいろと曲がり角なお年頃、駆け込