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婚活で相手を評価する基準は3つでOK! 【3年間で83人に会った婚活体験記】 第3回


「いま婚活中の貴女」や「婚活を検討しているアナタ」のために、婚活歴3年で83人に会った筆者が偽らざる婚活体験談をあますところなく綴る連載3回目。今回はアプリを活用して、さじ加減の難しい「相手への条件」について実践的に語っていきます。

【著者プロフィール】
三森ゆか(みもりゆか)
30歳を過ぎてから勢いで婚活を始め、7つのアプリを駆使して男性に会いまくった(83人!)アラサー末期の漂流系会社員。

◆「なんとなく」なんかで選べない

婚活女性の「理想」を「高望み」だと批判するシーンをよく見かけます。
たしかに同性の私から見ても「これは、さすがに…」と思う人がいることは事実です。
でも、婚活者であると同時に運営側の経験もある私の印象としては「結婚相手に求める年収は1千万円」なんて言う女性はとうに絶滅危惧種。最近は「30代で500万円あれば…」程度まではデフレしてきています(それでも「高望みだ」という声はあるのでしょうが…)。

「自分の条件は高すぎるのか?」
「これより下げてまで結婚する意味って?」
と考えることは、結婚自体への疑問を深めてしまうことにも繋がります。

最終的に相手を選んで結婚するのは自分です。大切なのは平均値に合わせることではなく、実現可能な要求の範囲を見極めること。自分の感覚や要望が妥当なのか、それとも上振れすぎているのか…。
それを把握するのは自分のためでもあります。

婚活とは「決めること」です。
相手からのアプローチを受け入れるか。今やり取りしている人に会うか。付き合うか。結婚するか。
選択肢以外の「もしかしたらもっといい人が…」という気持ちが生まれるかもしれません。でも何かを選ぶということは、別の何かを捨てることでもあるのです。

自分の理想の枠を持つ必要性はここにあります。
何が大切で、何に妥協できるか。譲れるものと譲れないもの調整が必要なのです。そして、その条件は自分にしか決められないのです。

◆アプリを使って自分の要望を客観視する方法

ではどうすれば自分の価値観と向き合うことができるか。婚活アプリを例にご紹介します。

婚活アプリでは、最初に写真とパーソナルデータを登録することになります。アプリによって異なりますが、概ね「年齢・身長・体型・学歴・職業・年収」などがよく使われる内容です。

次に、自分のニーズが現状とズレているかを確認していきましょう。
あなたの理想の男性の条件を入れてみてください。
何人残りましたか?

「0人」の可能性もありえます。
その場合は仕方なく条件を緩めていきます。

たとえば飲酒や喫煙の習慣、離婚経験や子供の有無など「これだけは絶対譲れない」と思っているもの以外を条件から外すしてみると…。
今度はどうですか? たくさんの男性が現れたのではないでしょうか。

次のステップは、相手へのアプローチです。
ここでは「いいな」と思った人だけでなく「無しではないかな」レベルの人にもアプローチしてみましょう。なぜならこれは「自分のニーズと現状のズレ」を確認する段階だからです。

どのレベルの人とマッチングが成立しましたか?

もし、ここでマッチングしないようであれば自分の理想が高いことを自覚すべきです。
条件が「高望み」と言われることに反発したい気持ちはわかりますが、結婚を目指す限り「客観性」は絶対に失ってはいけません

私の場合、自分からアプローチして返ってくるのは2割くらいでした。プロフィールや写真の好感度が高い人ほど成功率は低かったです。
さすがに最初はショックを受けましたが「なるほど。私はこんなものなのか…」と傷つきながらも認識できたことは良い機会でした。自分が誰にでも好かれるわけではないという当たり前の事実を予め、そして改めて実感することで、その後、自意識をこじらせることなく婚活を続けることができました。

「自分の眼鏡にかなわない人とは結婚しない」
本気でそう思う人なら理想を貫き通してもいいでしょう。
でも…結婚したいと考えているなら、その可能性を下げるような思考は改めたいところです。

相手に求める条件が高すぎて婚活がうまくいかない場合の解決法は2つしかありません。「相手への条件を下げる」か「自分の価値を上げる」かです。

しかし、女性には年齢の壁があり(※前回参照)、努力している間に状況が悪化することもあるので、後者はよほどのポテンシャルがない限りは難しいと感じます。
そうなると、自ずと自分に見合った条件の男性を選ぶ頭に切り替える必要があります。

◆条件を3つに絞りきる

誰でも最初は現実より高い理想を持って婚活に臨むと思います。その後に現実を突きつけられ、ある人は条件を下方修正し、ある人はそれでも理想を捨てず、またある人は婚活に萎えてしまいます。

「条件が多すぎて会う人がいない」では婚活が始まりません。しかし、条件を緩くしすぎてしまうと、無駄な時間とお金もかかるし、何より心がすり減るので、やはり一定の基準は持つべきだと思います。

そこで「これは譲れない」基準となる条件を3つ決めましょう。
「優しい人」のような抽象的なものや、「知的な方」といった学歴や社会的地位も含むようなものはでやめましょう。

条件の具体例を紹介すると…

●年齢プラスマイナス5歳まで
●大卒以上
●身長165cm以上
●年収450万円以上・長男以外
●一人暮らし
●バツイチはOK、子持ちNG

などです。

いきなり3つに絞るのが難しい場合は、ひとまず10でも20でも挙げてみるのがよいでしょう。少し回り道になりますが、そこからはたくさん人と会うことで精度の高い条件に絞っていけばいいのです。

どういうことかと言うと…できるだけ多くの人に会い、好ましいと思った人が持っている条件を特定する。逆に嫌な思いをしたら、その相手に傾向があるかを考えてみる。
つまり、頭ではなく心を優先して条件を絞っていく方法です。

往々にして条件にしている要素は「年下男性は頼りない(…気がする)」「実家暮らしの男性は家事をしない(…気がする)」など、根拠のない「イメージ」や「一般論」である場合が多いものです。

また、条件は掛け合わせによって許容できる場合もあります。

たとえば「10歳以上年上はNGだけど、年収が1000万円以上ならOK」のような場合です。同様に「太っている・髪が薄い」といった外見的な欠点は、人柄や性格の良さで補えることを経験上知っている人は多いはずです。

◆会うことで気づくこと。広がること。

正直に言うと、私は「30歳前後の男性は婚活に真剣ではないのでは?という偏見を持っていました。
でもアプリや婚活パーティーで、20代でも真剣に相手を探している人と出会う機会があり、考えを改めました。

当たり前ですが、大切なのはステータスではなく「その人」なのです。

実家暮らしについても、10年以上一人暮らしをしていたけど異動を機に実家に戻ったという方に会ったことで、一時的な状態で何かを判断すべきではないと学びました。「学歴」についてはもともと気にせずにマッチングしていたのですが、数人の高卒の方とメッセージをした結果、相手の言動に傷つけられることが続いたため、その後「大卒」を条件に加えるようにしました。

その条件で本当に「人」を選別できるのか?
そこに疑問を持つことで出会いを広げることが可能になります。

私は婚活を通して、どれだけメッセージでやり取りを繰り返しても、会ってみたらイメージが良くも悪くも変わることを知りました。事前にイメージをいくら膨らませてもそれほど意味がないと気がついたのです。

それからは自己紹介内容が不真面目だったり、こちらのペースを考えずすぐに会おうとするなど、自分の中で「嫌だな」というものがなければやり取りを重ねて会うことにしていました。
実際は「会う」までに至らないケースが圧倒的に多いので、マッチング段階ごときで間口を狭める必要はまったくないと思います。

そして、多くの人に会い続けた結果「条件を多く満たしているけど、いい人とは限らない」とか「この条件を外した方がいい人と出会える可能性が上がるかも…」と感覚的にわかるようになっていきました
また、条件を絞っていく過程で「なぜ自分はソコにこだわっているのか?」を考える必要が出てきて、自分自身を振り返る機会にもなりました。

ちなみに私が最終的に「これだけでいい」と定めた相手への条件は、自分でも意外でしたが、次の3つでした。

●お酒が好き、最低でも飲める
●海外で暮らした経験がある
●身長165cm以上


さあ、婚活の決意が固まりました。
次回は「実際に男性と会う際の心がけ」についてお話します。

些細なことに傷ついたり、不安を感じたりとメンタルのアップダウンが激しい婚活で、どうすれば「この人だっ!」と思う人に出会うまで頑張ることができるのか…。
それなりにもがき苦しんだ経験から、私なりに気がついたことをお伝えしたいと思います。


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